いきなり、なんでこんなテーマで書くのか?と思う方も
いるかもしれません。
実は先日、ドラブルの『碾臼』を勉強会で読んでいた時に
一章にこの文法事項が多用されていたので、説明しようと
したのですが、あまりに時間がなくすべて説明しきることが
できませんでした。
ですので、今日はドラブルを読んでる方に少しでも分かりやすく、
もしくはこれから読みやすくなるように、仮定法の基礎知識について
書いてみようと思います。
仮定法とは
「現実とは異なることを仮定して述べた文」。
まあこれはどの教科書にも書いてあることで、おそらく
これで「なるほどね」となる人はあまりいないでしょう。
通常、仮定法では最も基本的な形としてIf(イフ)を用います。
じゃあ
If it rains tommorrow, I will go on a picnic.
は仮定法ではないのか?
これは仮定法ではありません。
なぜなら、明日のこと、つまり未来起きることは現実ではないから。
本来、仮定法とは過去に起きたこと、今(現在)の状況とは逆の
ことを仮定して述べた文です。
なので、未来のことを述べてる時点で仮定法ではなくなります。
そのため、仮定法には二通りあることになりますね。
(仮定法過去)
現在のこととは逆のことを述べて仮定した文
If S V (過去形動詞) ~, S would (could, should, might) V .
If I had more fiends, I would be a more social person.
=もし(今)私にもっと友達がいれば、私は(今)もっと社交的な人間に
なっているのに。
(仮定法過去完了)
過去のこととは逆のことを仮定した文。
If S had +p.p. , S would (could, should, might) have + p.p.
If I had studied harder last year, I would have passed the exam.
=もっと去年に一生懸命勉強していたら、あの試験に合格していただろう。
以上が、仮定法の基本的な概念になります。