ジョージ・エリオットといっても文学が専門ではない方は
?????っとなることでしょう。
ジョージ・エリオットという名前ですが実はこの作家、女性です。
本名はメアリー・アン・エヴァンズとまた覚えにくい名前ですね。
1819年から1880年まで生き、ヴィクトリア朝のイギリスを代表する
女性作家です。
当時、エリオットと同時代に生きた、もしくは近い世代の作家には
ジェイン・オースティン 映画『プライドと偏見』の原作者
チャールズ・ディケンズ 映画『オリヴァー・トゥイスト』原作者
エミリー・ブロンテ 映画、劇など多数『嵐が丘』原作者
シャーロット・ブロンテ 映画劇など多数『ジェイン・エア』原作者
ちなみにエミリーとシャーロットは姉妹でアンと合わせて三姉妹です。
なんと全員小説家。
ではなぜジョージエリオットなんて匿名を使ったかというと
それは当時の文学界では中流階級以下の女性が小説を書くなんて
ご法度だったんです。
だからエリオットは男性名で出版。
でも結局、作風から女性だってことがばれてしまうんですけどね。
エミリーブロンテとシャーロット、アンの三姉妹も知られてませんが
匿名で出版してます。
そのときはエミリーがEllis Bell、シャーロットがCurrer Bell
そしてアンがActon Bell。
イニシャルだけ本名と同じにしてます。
オースティンは本名で出版してたはず(?)ですが
オースティンの場合、家が上流階級だったんで匿名を使う
必要はなかったということです。
今日は簡単なエリオットの人生について書いておきますが
ジョージというのはエリオットの旦那さんから来てるという
見方が一般的。
あとはフランス人作家のGeorge Sandから来ているというのも
ありますが。
この旦那さん、名前はジョージ・ヘンリー・ルイスですが
なんとエリオットとは結婚しておらず、不倫関係でした。
ルイスにはアグネスという妻がいて、子供もいました。
しかもアグネスも他の男性と不倫。
ルイスはアグネスの関係を黙認。
当然、当時の社会では離婚なんて簡単に認められる
はずもなく、ルイスもアグネス黙認の上で
エリオットと不倫旅行までしてしまいます。
そんなエリオットが女性で男性と駆け落ちし、
さらに不倫旅行までしてたことが分かってしまったのですから
当時のエリオットに対する社会の風当たりは計り知れません。
と、まあ長くなってしまったので今日はこのくらいにします。
明日にでもこの続きをまた書きます。
もしよろしければ次回もぜひお付き合いください。