文学とはなんぞや?
いつも文学とは関係ない人から聞かれる質問。
シェイクスピアや最近映画になったジェイン・オースティンの
『プライドと偏見』、やベアトリクス・ポターの
『ミス・ポター』くらいは映画好きなら知っている人もいるかも。
簡単にいえば小説、詩、評論なども文学の形式のひとつ。
でも文学を専攻するとどういうことをするのか?
文学とはありきたりな言葉でいえば、人の心を知り、感じ取る学問。
このご時世に経済やビジネスを勉強せずに、何の生産性もない
文学を研究する意義があるのか?
実利、利便性などを追求し、全てが簡略化されていく社会。
文学研究は今、この社会で危機に瀕している。
先生方の話では、大学から英文科というものがどんどん
なくなっていっているらしい。
人はどんどん文字の読み書きをしなくなってきている。
携帯の普及で人は直接のコミュニケーション
をすることがなくなっていく社会。
パソコンや電子辞書も同じで、今の高校生に日本語など
書かせると、基本的な漢字すら書けない人が多い。
当然、僕自身もこの社会の恩恵に授かっている人たちの
一人ではあるので、生活が楽になることは
悪いことだとは思わない。
実際、今、ここでブログを書いているという行為こそが
ここで書いた意見と矛盾していて、やはりパソコンがあることで
様々な人と交流できることは素晴らしいことであると思う。
でも、こういうような状況だからこそ、僕は文学を研究したい。
字を書けず、読まずして人の心など知りえない。
コミュニケーションも成立しないのではないか?
一応、専攻は英文学だけど、英だけではなく日本文学も
読むことで日本人としてのアイデンティティや心を知る努力は
怠ることのないようにしたい。
ちなみに日本文学で好きなのは王道だけど
漱石と芥川です。
っていうか恥ずかしながら、まだ日本文学は
そこまで読んでません。(涙)