英文法解説第一回目は時制から
高校では一番初めの方か、遅くとも二番目くらいには習う文法ですが、かなりの方が苦手意識を抱いているような気がします。完了形だったり、過去完了だったり、大過去という意味のわかんないような言葉がでてきたり・・・
しかし、きちんとひとつひとつ理解すれば意外とすんなり行く人も多いです。なので基本の現在形からおさらいしましょう。
といっても、現在形は高校でも新たに意味を付け加えられ、特別な扱いをうけているのが、教科書や参考書をみていると思います。
たとえば「不変の真理」とか「習慣」とか。
しかし現在形の本質はただひとつのキーワードによって表されることができます。
それは「(何かかなり予想外のことがおきない限り)過去・現在・未来、どの時制のタイミングで切り取っても起こりうること」ということだけです!!
中学校では「私には2人の兄弟がいます」をI have two brothers.と書けと教わり、高校に行けば現在形は不変の真理にも適用されるから「地球は太陽の周りをまわっている」を(進行形ではなく)The earth turns around the sun.になると教わります。さらには「いつも行っている習慣」にも現在形がくるので「私はあの会社で働いています」をI work for the company.と教わります。
しかしこれらすべて先の概念一つで処理できます
兄弟がいるという事実は(DNA鑑定で図ってみたら実はまったく赤の他人だったというような予想外の状況が起こらない限り)5年前の過去でも、今でも、10年後のどのタイミングでみても変わらないことです。同様に、(地球が太陽系から何らかのとんでもない事故で外れない限り)1億年前でも、今でも、何万年先でもどのタイミングでも地球は太陽の周りをまわります。これが現在形の本質です。
この概念だけを頭に入れておけば現在形については十分です。

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ここから先の話は、英文法とはあまり関係のない余談ですが興味あったら読んでみてください!
実はもう少し踏み入った話をすれば、「過去・現在・未来のどのタイミングで切り取ってもかまわない」ということは「過去・現在・未来」という時制に関してどうでもよいのではないかと思います。
世界中のあらゆる言語のなかには、未来形や過去形のどちらかまたは両方持たない言語というのは確かに存在します。中国語などはそうです。これはあくまで仮説ですが、こういった言語の社会では、(今はちがうにしろ古来の民族が置かれていた環境などが原因で)過去や未来をわざわざ区別する必要がなかったのではないかと思います。
もともと未来や過去を識別するのはかなり高度なことであり、その種の存続が危険に冒されない限り、もてるような概念ではなかったのではないでしょうか。現代のようにインターネットや交通の便がなく、ただただ生きるために周りの環境を移動していた民族にとっては、移動の最中みた物体が過去のある地点で変化したものだとか、これから未来のどこか変化するなどとは思いもしないでしょう。その見た物体がある場所にもう一度帰ってこれるだけの正確な地図や交通、または他者がその民族にその変化を知らせる情報網がなければ、彼らが見ているものはすべて「(過去・現在・未来のどの地点で切り取っても変わらない意味での)現在」にすぎず、どうでも良いことなのです。
また最近の研究では未来形がある言語とない言語における社会を比べると、ある社会はない社会より貯蓄率が高いということもわかっています。ここからわかるのは未来形をつかうということは、なにかその種が存続するために必要なresource(食料など)が希少であり、今すべて消費すると今後たくわえがなくなり絶滅してしまうというような環境におかれた民族に特有の能力だといえます。逆にいえばあまりこういうような環境におかれなかった民族は未来をわざわざ言語の中で表現する必要には迫られなかったと思います。
つまり、時制における一番の始まりは現在形であるということです。だれがみてもいつも同じような行動をしている人、ものについてはわざわざ過去や未来など特殊な用法で表現する必要はないので、結局は最初に提示したひとつの概念が現在形の本質なのです。この概念に当てはまらない行動をしたもの、人に対してつかうので過去形、または未来形となるのです。なので過去形と未来形については判別がものすごく容易です。
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以上、時制第一回「現在形」でした!次は「進行形」についてやります。
文法の演習については、解説したことをもとに、各英文法分野毎に最後にまとめて問題をすこしだしたいと思います

高校では一番初めの方か、遅くとも二番目くらいには習う文法ですが、かなりの方が苦手意識を抱いているような気がします。完了形だったり、過去完了だったり、大過去という意味のわかんないような言葉がでてきたり・・・

しかし、きちんとひとつひとつ理解すれば意外とすんなり行く人も多いです。なので基本の現在形からおさらいしましょう。
といっても、現在形は高校でも新たに意味を付け加えられ、特別な扱いをうけているのが、教科書や参考書をみていると思います。
たとえば「不変の真理」とか「習慣」とか。
しかし現在形の本質はただひとつのキーワードによって表されることができます。
それは「(何かかなり予想外のことがおきない限り)過去・現在・未来、どの時制のタイミングで切り取っても起こりうること」ということだけです!!
中学校では「私には2人の兄弟がいます」をI have two brothers.と書けと教わり、高校に行けば現在形は不変の真理にも適用されるから「地球は太陽の周りをまわっている」を(進行形ではなく)The earth turns around the sun.になると教わります。さらには「いつも行っている習慣」にも現在形がくるので「私はあの会社で働いています」をI work for the company.と教わります。
しかしこれらすべて先の概念一つで処理できます

兄弟がいるという事実は(DNA鑑定で図ってみたら実はまったく赤の他人だったというような予想外の状況が起こらない限り)5年前の過去でも、今でも、10年後のどのタイミングでみても変わらないことです。同様に、(地球が太陽系から何らかのとんでもない事故で外れない限り)1億年前でも、今でも、何万年先でもどのタイミングでも地球は太陽の周りをまわります。これが現在形の本質です。
この概念だけを頭に入れておけば現在形については十分です。

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ここから先の話は、英文法とはあまり関係のない余談ですが興味あったら読んでみてください!
実はもう少し踏み入った話をすれば、「過去・現在・未来のどのタイミングで切り取ってもかまわない」ということは「過去・現在・未来」という時制に関してどうでもよいのではないかと思います。
世界中のあらゆる言語のなかには、未来形や過去形のどちらかまたは両方持たない言語というのは確かに存在します。中国語などはそうです。これはあくまで仮説ですが、こういった言語の社会では、(今はちがうにしろ古来の民族が置かれていた環境などが原因で)過去や未来をわざわざ区別する必要がなかったのではないかと思います。
もともと未来や過去を識別するのはかなり高度なことであり、その種の存続が危険に冒されない限り、もてるような概念ではなかったのではないでしょうか。現代のようにインターネットや交通の便がなく、ただただ生きるために周りの環境を移動していた民族にとっては、移動の最中みた物体が過去のある地点で変化したものだとか、これから未来のどこか変化するなどとは思いもしないでしょう。その見た物体がある場所にもう一度帰ってこれるだけの正確な地図や交通、または他者がその民族にその変化を知らせる情報網がなければ、彼らが見ているものはすべて「(過去・現在・未来のどの地点で切り取っても変わらない意味での)現在」にすぎず、どうでも良いことなのです。
また最近の研究では未来形がある言語とない言語における社会を比べると、ある社会はない社会より貯蓄率が高いということもわかっています。ここからわかるのは未来形をつかうということは、なにかその種が存続するために必要なresource(食料など)が希少であり、今すべて消費すると今後たくわえがなくなり絶滅してしまうというような環境におかれた民族に特有の能力だといえます。逆にいえばあまりこういうような環境におかれなかった民族は未来をわざわざ言語の中で表現する必要には迫られなかったと思います。
つまり、時制における一番の始まりは現在形であるということです。だれがみてもいつも同じような行動をしている人、ものについてはわざわざ過去や未来など特殊な用法で表現する必要はないので、結局は最初に提示したひとつの概念が現在形の本質なのです。この概念に当てはまらない行動をしたもの、人に対してつかうので過去形、または未来形となるのです。なので過去形と未来形については判別がものすごく容易です。
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以上、時制第一回「現在形」でした!次は「進行形」についてやります。
文法の演習については、解説したことをもとに、各英文法分野毎に最後にまとめて問題をすこしだしたいと思います
