こんにちは、english-chanです。

 

大学受験の模試や偏差値について、いくつか記事を書きましたが、アメンバーさんから質問が来ました。

模試の判定について志望校への認識の仕方、つまり高1・高2時の模試の判定ってどう捉えたら良いか、本日はこの件について書いてみます。

 

最初に結論を言ってしまいます。

高1・高2の模試は、良い判定でも悪い判定でも、あまり意味がありません。
大学受験は高校受験と違い、この時期の判定はあまり気にしなくていいです。
 

なぜなら高1と高2の模試は、記述模試が多く英数国だけで判定されます。

しかし、例えば理系の場合、入試で記述を受けるのは二次試験科目である理数科目だけの場合が多いです。

この時期の模試は、入試科目と一致しないのです。
難関大学は英語や国語も必要です。

 

この模試の数学だけで判断するわけにはいかないですよね?
英・国はどんなに悪くても、入試で使わないので必要ないんです。
そして、理科を模試で受けていないから、正しい判定はできないです。

更に、大学学部によって点数の割合が違います。
英語を重視している大学は英語の配点が高いですし、数学を重視している大学では数学の配点が高いです。

配点に差があるんですね。
 

一部の大学・学部は逆の発想で、理系の場合は共通テストでは文系教科のみ合否判定に使用して、二次試験で理系科目の点数を合否判定に使うこともあります。

 

文系の場合、共通テストの理科基礎の配点が高配点になっていたり、二次試験で受けない科目だけが合否に必要な科目となっていたりします。

例えば、文学部を志望しているAさんが阪大・神大・ハム大を模試の志望校欄に書いたとします。

ハム大は、大阪公立大学のことです。


Aさんは歴史が得意なので、阪大文学部は英語・国語・日本史で受験する予定です。
高1・高2の模試では、日本史の受験がないのでAさんの実力を測ることはできません。

神大文学部は社会で受験できず、数学が必須になります。
模試と同じ英数国で受験するので、まだ参考になる判定が出ると思いますが、実際の入試には浪人生が入ってきます。
この模試は、同学年の中だけでの判定になり、参考程度にしかなりません。

ハム大文学部は英国で受験できますが、模試の判定は神大と同じ理由で参考程度になります。
また、2科目になり科目数が少ないので、偏差値は高くなります。
後期入試の二次試験は小論文だけになるので、これまた模試では判定できません。

これは一例ですがこんな感じになるので、高1・高2の模試は判定を気にするより、苦手分野を復習するためと、学校内(全国)の立ち位置を知るためと思った方が良いです。

実際に息子の同級生で、高1時の模試は東大A判定でしたが、高3になると理社が加わり教科数が増えて、英数国も範囲が広がったため、模試の判定が悪くなっていった生徒がいました。
結局、その生徒は東大ではない他の大学へ進学しました。
 

逆のパターンもあるんです。

高1・高2時はE判定だったけど高3になって受験科目だけになると、得意科目の配点が高い大学がA判定になった生徒もいます。

とは言っても、偏差値や判定が良いと嬉しくなっちゃいますよね。
モチベーションアップとして、子供を褒めておきましょう^^。

 

この時期の模試は、上位校であれば校内順位を参考にして、〇位なら〇大を志望校として考えらる等の目安をつけましょう。

中堅校であれば、校内順位より全国順位や全国平均点からどの位点数を取れているかを確認して、井の中の蛙大海を知らず、にならないように努めましょう。

 

また、模試を受けてもやり直しをしなければ意味がないです。

苦手分野を洗い出して復習しなければなりません。

せっかくの記述模試なので、答案作成ができているかどうかも確認しましょう。


英語や国語の記述だけではなく、数学も計算しているだけでは点数が貰えません。

論理的に説明ができているか、つまり証明問題のように文書が書かれているかどうかで点数が変わってきます。


全ての問題が完答できていない、所謂0完でしたが部分点を稼いで、旧帝大理系学部に合格した生徒もいましたよ。

 

つまり、高1・高2の模試は校内や全国での位置確認と、今の間に苦手分野を作らないように理解していないことを見つける、得点の貰える答案作成練習のために受験したら良いと思います。

 

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