【投稿者】技術屋ノリ


先日,久しぶりに小説を読みました.

読んだのは「拝金」.堀江貴文さんの小説です.

拝金拝金
(2010/06/17)
堀江 貴文

商品詳細を見る


いやぁ,とても読みやすかったですね.僕は割とじっくりと本を読むタイプなんですが,この本に関しては即日読み切りました.

内容は↓のような感じです.

年収200万円のフリーターから瞬く間にIT長者にのぼり詰めた青年。一躍時代の寵児として脚光を浴びるも、快進撃に影が忍び寄る。堀江貴文氏がライブドア事件を題材に描く青春経済小説。

Amazonより抜粋)


そう,ライブドア事件を題材に書かれた小説ということですが,どこまでがフィクションか分からないほど事実っぽく受け止められるような内容になっています.



ライブドア事件といえば,M&Aが重要なキーになった事件だと思いますが,あれ以来事件になるほどの大きな企業買収は日本で起こっていませんね.

企業のM&Aに対する防衛が盛んに行われるようになったこともあると思いますが,「企業買収は汚い」なんていう日本特有(?)の風潮も影響してるんじゃないかなぁなんて思ったりします.


そういえば,今朝の日経新聞でソニー元会長の出井さんが,日本産業の失速の原因について下のようにインタビューに答えられていました.

「産業構造が硬直的だ.年功序列や終身雇用が残り,「会社を潰さないこと」が美徳だと思われている.経営が傾いても大胆なリストラに踏み込めず,M&Aの利益を得られない.古い企業を捨て,新しい企業を生みダイナミズムが欠けている」



僕も技術屋として,韓国勢をはじめとする強大な勢いを持つ外国企業の脅威にさらされながら日々仕事をしています.

そんな中で,出井さんの意見には大きく同意できます.

正直,自分がリストラされるのは困る訳ですが,そうならないように自分磨きするしかありません.

そろそろ事なかれ主義や保身的な考え方から抜け出し,緊張感を持って仕事に励むようにしなきゃと,自分に言い聞かせるのでした...


年上を敬う年功序列や協調性を重視する国民性.

とても大事な日本人の美徳だと思います.

でもそれを大事に抱えて国際競争から撤退するのか,それとも古い美徳を捨てて戦いに出るのか.僕たち一人一人の問題として決断する時が来ているのかもしれませんね.

少なくともライブドア事件で堀江さんがそうされたように,「出る杭を徹底的に打つ」社会の一員にだけはなりたくないと思います.


話がそれてしまいましたが,この「拝金」.

ライブドア事件を紐解くという観点でも興味深い内容だと思いますし,ただ単に青春物語として読んでも十分面白いと思います.

オススメします.


<お知らせ1>

ランキング参加中!
↓クリックいただくとモチベーションアップします!↓


<お知らせ2>

技術屋ノリのTwitter
↓もしよろしければフォローしてみてくださいね!↓
nor_motleyをフォローしましょう