【投稿者】技術屋ノリ

今の僕の住まいは,昨年購入したマンション区分所有「物件1号」.
この物件もいずれは賃貸に出すつもりでいますが,もう暫くは自分で住む予定です.

さて,今日はこのマンションの管理組合の定時総会に参加してきました.

管理組合の総会というと,多くの住人は誰かに委任するなどして不参加の場合が多いと思いますが,僕にとっては初めての経験.
ここは勉強のためにも一度出ておこうと思って参加したわけです.

会場に着くと,参加者はまばら.結局参加者は9名でした.
マンションの総戸数は26戸ですから,35%程度の参加率です.思ったとおり,少ない印象です.

議題は昨年度の決算報告承認,今年度の予算案承認,役員改選の承認など,一般的な内容のほか
空き駐車場の外部者への貸出しに関する件や給水設備の改修に関する件などでした.

前半はサクサクと議決が進んでいったのですが,後半の駐車場の話になると様相が変わります.


このマンションは大阪市内の物件には珍しく,平面駐車場が結構な区画で空きになっています.
話を聞くと,昔は満車だったが,住人の入れ替わりで若い人が入ってくると,みな車を持っていないため駐車場が空いているとのこと.

#確かに僕も車を持っていません.
#なるほど「若者のクルマ離れ」がこういうところにも影響しているんですね.


そういうわけで,駐車場からの収入が減って管理組合の収入を圧迫しているので,外部者に貸し出したいとの提案があったわけです.

ここで古株と思われるおばちゃん数名が爆発.

「外部者に貸したら安全上問題あるんじゃないか」
「そもそも駐車場が狭い」
「この前隣の車にぶつけられた.どうにかしてくれ」
「そんなことより自転車置き場が狭いほうが問題」

と,議題を離れて日頃の不満をしゃべりだす始末.
こりゃまとまらんなぁ,と思っていましたが,,,管理会社の担当者の返答がうまい!

おばちゃんの意見を邪険にすることなく,「なるほど」と耳を向けながらも
巧みな話術で話を議案のほうに戻し,
ものの5分で無事本来の議決をとったのです!

さすがプロ.こういう場に慣れているだけあって,うまいなぁと感心してしまいました.


不動産投資として管理会社を見るとき,どうしても投資の観点から「管理費」や「サービス内容」だけに目をとらわれがちです.
しかし,やはり住人と直接やり取りする管理会社.今回のような「人」対「人」の場面で頼りになることが重要だと感じました.

住人の不満を無視するのはダメですが,個人個人の不満まですべてに応えていたら,労力やコストばかりかかってきます.
もちろん大家の負担も大きくなります.

いろいろな意見を聞きながらも,大部分の住人がが納得するような受け答え,そして対応をしてくれる...そんな管理会社なら管理費を多く払ってでもお願いする価値がありますね!