CEOをサポートできない財務担当者 - IBM調査
IBMが発表した「IBM Chief Finance Officers Study」によると、企業の財務担当者の多くがCEOの目指す企業の成長をサポートできずにいる。
調査は世界74カ国で合計889人の財務担当者に、インタビューまたはオンライン調査を行った結果をまとめた。それによると回答者の47%が会計処理や税手続きなど経理業務に重点を置いており、企業のパフォーマンス向上や成長を目指した財務戦略を重視しているのは26%にとどまった。
「CEOは利益の拡大を最優先し、株主や金融アナリストもその数字に注目する。それにも関わらず、CFOは膨大な量のデータを収集しても、それを可能性につなげることに手こずっている」とIBM Business Consulting Services Financial Managementを率いるNancy Thomas氏はコメントしている。「複雑なプロセスやシステムの簡素化、情報を活用する手法の導入、収集したデータを様々な角度から分析した資料の提供など、財務担当者はその指先1つで成長を生み出す力を持っている。その力の活用は企業にとって競争を勝ち抜くための優位性になる」と指摘する。
企業の財務担当者も、その可能性を自覚している。財務担当者の重要な役割をたずねる質問では、「企業のパフォーマンス向上」(69%)、「企業の成長」(60%)、「金融リスクに対する判断」(58%)がトップ3だった。ところが、このうち2~3点について効果的な役割を担っていると回答した財務担当者はわずか13%。逆に半数以上がいずれの点でも効果的な成果をもたらしていないと自らを評価した。
IBM Business Consulting Services Financial Managementは、「断片化しているビジネスプロセスや時間のかかる経理業務が、効率的な情報の活用やビジネス分析の妨げになっており、その結果として(理想と現実の)ギャップが生じている」と指摘する。プロセスの簡素化、異種プラットフォーム数の削減、予算管理や予測ツールの合理化など、プロセスとデータの標準化に向けた取り組みを行っているのは、回答者の約30%にとどまっているそうだ。