豊かさの基準は、幸福感と同様に、
人によって様々である。
貯金が100万円あれば、
「豊かである」と考える人もいる。
数億円、数十億円の資産を持っていても、
「豊かではない」という人もいる。
家族と毎日、健康で暮らせることができれば、
「豊かな人生だ」と感じる人もいる。
私の豊かさの基準は、数か月前まで、
高価なもの、
珍しいものを持っていることだった。
しかし、その考えが変わる出来事があった。
両親が引っ越しをするというので、
実家に赴き、片付けを手伝った。
2年弱振りに帰ったが、モノがあふれていた。
見る人がみたら、
ゴミ屋敷と思うほどであったと、私は思う。
片付けていると、様々なものが出てきた。
私たち子供が、幼稚園や学校で描いた絵、
洋服、おもちゃ、ぬいぐるみ、
古い雑誌、等々。もちろん私達子供のモノの、
倍以上の両親のモノが存在していた。
とにかくモノだらけであった。
私の両親は、
捨てられない人達だったのである。
捨てる度に、決まって言われたのは、
「思い出のモノなのに」
「まだ使うかもしれない」
「また読みたくなるかもしれない」
という言葉である。
それらを聞き流しつつ、片付けを行った。
つづく