メイドインジャパンの矜持。
仕事で先週、ある耐久消費財の工場に行ってきました。
商品ごとに製造ラインがあり、
たくさんの工程に分かれています。
工程ごとに数人のユニット(チーム)が
手作業で製品を作り上げている。
思った以上に人間の手が入っていることに、
ちょっと驚きました。
整然と流れる作業を見て、
「確かにメイドインジャパンらしいけど、
これくらいならタイやベトナムあたりでもできそう」
こう感じたのも事実です。
結論からいうと、そうではなかった。
各ユニットには専門の確認担当者がいるのです。
作業のポイントごとに、彼らが製品をチェックする。
ライトで照らしながら表面を凝視し、
たたいて音を聞き、手で撫でていく。
すべての製品に対して行っています。
確認担当者のてきぱきとした動きを見ながら、
モノづくりの矜持みたいなものを最後に感じました。
製造拠点のアジア進出が急速に進むなかで、
一部では日本国内に戻す動きもあるようです。
「経験とノウハウを輸出するには、
想像以上の時間とコストがかかるんだろうな…」
とても暑い日でしたが、
気持ちよく疲れた感じがしました。