一歩前へ出る勇気は、どこから生まれるのか。
昨日、生まれて初めて
ボクシングの試合を生で観ました。
東日本新人王の予選を12試合。

パンチが当たるドスンという音。
顔を殴られても閉じない目。
1発でKOするパンチ力。
リングと観客との一体感。
正直はまりそうです。
ずっと試合を観ていると、
勝ちそうな選手が何となくわかってきます。
・手数が多い
・先に手を出す
・前に出る
このような選手の勝率が高かったと思います。
新人王予選(4ラウンド)で、
キャリアの少ない若い選手たちということもあるでしょう。
ある試合に29歳の選手が出ていました。
間合いを取る「アウトボクシング」というよりも、
堅くなって手が出ない、という感じの選手でした。
セコンドからは「手を出せば当たるぞ!」
「お前にはもう後がないんだから手を出せ!」と、
厳しい檄が飛んでいます。
たぶん選手本人もわかっているはずです。
それでも手が出ない。怖いのでしょうか。
怖いのは、側でいていれば素人でもよくわかります。
あんなパンチが当たったら、そりゃ痛いし怖い。
でもやっぱり、勝つためには先に手を出し続け、
一歩前に出なければならないのです。
ある有名な写真家が上手に撮るコツについて、
「自分がココだと思った場所から一歩、
被写体に近づくこと」と言っていました。
一歩前へ出るための勇気は
どこから生まれるのか。
やりたいこと・したいことへの
渇望感だと思います。
相手に勝ちたい、良い写真を撮りたい、とか。
単純ですね。
単純なのが
いちばん強いのでしょう。