アトピーで手にした収穫
今年に入って悩まされてきたアレルギー性皮膚炎、
いわゆるアトピーがようやく治ってきました。
今ではかゆみはほとんどありません。
一時は顔以外の全身に広まった発疹も、
自分が見て「きっついなぁ」と思わないレベルまで収まっています。
他人が見たら、おそらくまだびっくりするとは思いますが。
投薬は続けています。塗り薬と飲み薬。
当初に比べれば、塗り薬はステロイドの弱いものに替わりました。
飲み薬はステロイドではない抗アレルギー剤に。
医者には「ステロイドの強い飲み薬を続けるのは…」と言われていたので、
まぁ、ひと山超えたという感じなのでしょう。
アレルギーをもっていなかった自分が、
ここにきて急に体質が変わった(?)理由は何なのか。
言われてみればここ1年ほど、眠りが浅いというか、
数時間ごとに起きてしまうことが常でした。
好きで始めたサーフィンも、クルマを手放してからは
ほとんど行かなくなっていましたね。
頭の中と時間のほとんどを「仕事」が占めていて、
自分の体や生活習慣について、まったく無頓着になっていた気がします。
これでは、アレルギーどころか大病を患わなかったことが
不思議なくらいなのかもしれません。大げさですが。
これは、わたしのアトピー鑑別試験の結果です。

ヤケヒョウヒダニ(家ダニ)とハウスダスト1が特異的に高いですが、
ほかのアレルゲンも低レベルながら、ほぼ陽性です。
ご存じのように、この試験はアレルゲンの多少を見るのではなく、
反応している度合いを判定するものです。
日々の生活からアレルゲンを完全に取り除くのは現実的ではありません。
疲れが溜まって体力が落ちると、アレルギー反応が出やすくなるわけです。
疲労回復と体力増強に重点を置きながら、
反応しやすいアレルゲンを減らしていく――
これが大事なんだろうと理解しました。
「あなたは仕事のストレス耐性が弱いのよ」
昔こう言われたことがあります。
うんそうだな、と今なら思えますが、
言われた当時は「ストレス耐性が弱いヤツが、
まがりなりにも会社やって
仕事を続けられるか!」と認めようとしなかったなぁ。
弱いことを認めていれば、事前に対処法を考えることができたのに。
そういえば、広尾に引っ越すときも
「和室はきっちり掃除した方がよさそう」と言われていましたw。
つまり、人の話を聞いていなかったのです。
もったいない。自分のことながら、まったくあきれます。
一方で、アトピーになってよかったこともあります。
よかったと言うと誤解があるかもしれませんが、
尿検査と血液検査をしっかりやったので、
図らずも健康診断を受けたことになりましたw。
結果はほぼ問題なし。ややコレステロールが高いので
体を動かすことを習慣づけましょう、とのこと。
アレルギー対策にも効くので一石二鳥です!
もうひとつは、自分の体のことに今気づいてよかったということ。
もっと年を取った後や大病をする前に気づいてよかったな、と。
若くはないぶん、自分で管理することがより重要になっているのですね。
書いてみると当たり前のことなんですけど。
敬愛するストレス学者の言葉に、
「心と体は表裏一体だから、心が疲れたら体を休ませよう。
体が疲れたら心も疲れるから、いい考えも浮かばない」
というものがあります。まさにそうですね。
その意味では、たぶん仕事と健康も同じようなものなのでしょう。
健康あっての仕事です。
仕事が好きだからこそ、よい仕事をしたいからこそ、
生活(ライフスタイル)を整える。
きっちり休む。
しっかり遊ぶ。
心からそう思えるようになったのが、アトピーになった大収穫でした。
みなさんは今、自分の体の声に耳を傾けていますか?