餅・スキンヘッド・信頼 | 「ガソリン入れたか?」

餅・スキンヘッド・信頼


自分がよく知らない、
あまり自信がない分野のことは、
専門家に直接聞くのがいちばんですね。
「餅は餅屋」ということ。

恵比寿に事務所があったころは、
「おいしいお店がたくさんあっていいですね」
と、よく言われました。
確かにあるらしい。でも知らない。

知る必要が出てきたら、
事務所階下にあるバーに顔を出す。
駅からちょっと離れた場所にあるそのバーのお客さんは、
ほとんどが地元の住人です。
場所がら飲食店の経営者やスタッフも多い。
「こんど女性を連れてメシに行きたいんだけど、
 最近いいとこある?」
と聞けば、だいたい数店はオススメが出てきます。

なかでも、絶対的な信用があるのがお客さんのOくん。
昼間はメッセンジャー(自転車便ですね)をしながら
夜には友人の店を手伝ったりしています。
彼がつくるお酒やアテは、文句なしにウマイ。
舌オンチの僕でもそう思えるくらい違います。
だから、彼が薦める店はほとんど間違いない。
行ったお店で「Oくんから紹介されました」というと、
本当によくしてくれる。
彼の人がらなのでしょう。
スキンヘッドでいかついガタイなのに(笑)。

実は食事に限らず、
僕にはそんな友人が何人かいます。
音楽や洋服、本、旅行…。
ほとんどが20代半ばの若い人たちです。
ずいぶん年上のオヤジにでも
正直な忌憚ない意見を言ってくれることが心地いい。
だからもし、僕の意に沿わない結果になったとしても、
納得できる。不満はまったくないのです。

「情報は信頼の関数だ」と言った人がいました。
情報の伝わり方は、情報源や媒介者の信頼度によって
加速度的に深まっていくということでしょう。
情報の真偽は、自分で判断=納得すればいいわけで。

一方、自分は彼らの求める情報の関数になり得ているのか。
それが問題だな…