シチリア島の漁師さんから。

事務所に飾ってある写真です。
セバスチャン・サルガド「WORKERS」のなかの1枚で、
タイトルは「la mattanza」。
シチリア島の伝統的なマグロ追い込み漁のことみたいです。
10年以上前に都内のサルガド展で買いました。
当然オリジナルプリントではなく、
1万円もしなかったように思います。
飾っているというのは大げさで、
額にも入れずに、ただ置いてある(笑)。
特別大事にしているわけではないのですが
なぜか捨てられずに10年以上、手元にあります。
たまにね、僕にもあるわけですよ。
何をやっても、うまく行かないと感じるとき。
何をやっても、空回りしている感じがするとき。
何をやっても、何の結果も出ていない気がするとき。
そんなときに見たりするようです。
漁師の遠くを見る目には何が映っているのだろう?
波間か鳥山か。風向きを感じているのか。
もしかして、何も見えないけど、
前を向いていることに意味があるかも。
とか。
何でもそうですね、目線が大事。
バイクもスキーもサーフィンも、
細かい技術やメカニズムはともかく、
目線の方向に進んでいきます。
シチリア島の漁師から
トーキョーのコピーライターへ。
「目を上げよ、前を向け。」
Grazie!