【番外編】ピアスじゃなくて爪。 | 「ガソリン入れたか?」

【番外編】ピアスじゃなくて爪。

アドバイスは具体的なほど、わかりやすくて心に残ります。
前回の【番外編】で登場した友人のアドバイスは、まさにそれでした。
これでできなければ、よほど僕が「できない男」ということになります。

彼と取引先に同行したときのこと。
先方(女性)とは初めてお会いする機会だったのですが、
いや~彼は褒めまくる。
「ホームページでお見かけした写真より全然お美しい。
 見とれてしまいました。ぼーっとしてすみません」(原言?のママ)。
…などなど。聞いているこっちが赤面するくらいです。

その帰りしなの話です。

「しかし、あれだけよく褒め言葉がポンポン出るね~」(僕)。

「昔はよく練習しましたよ~。褒められて嫌な人間はいませんからね。
 とくに女性は」

「でもさ、でもさ。初対面でどこを褒めればいいの?
 パッと見て褒めるポイントを探すわけ?
 俺なんか、それだけで『あー、うー』ってギクシャクしちゃうけど」(僕)

「あのね小島さん。だれも小島さんの意見や感想なんて聞いていないの。
 相手の褒めて欲しいところを褒めてやればいいの。
 頭で考えちゃだめ。『ここを見て!』と言っているポイントを褒める」

(そんなポイント、わかるのかよ!)

「美人の女性に『美人ですね』って言っても褒めたことにならないよ。
 言われ慣れていないポイントを探すのが上手に褒めるコツかな」

(ますますわからんじゃないか!)

「あのですね、どこか初心者向きの褒めポイントはないでしょうか?」(僕)

「あ、爪です」と即答の彼。
「ネイルっていうんですか。
 何気にみんな趣向を凝らして楽しんでますから。
 とりあえず爪を褒めれば失敗はないですよ」

「あの…ネイルをどのように褒めれば」(僕)

「単純に『かわいいですね』『素敵ですね』でいいんですよ!
 だから頭で考えちゃだめですって!」

これでは「できない男」確定です…

「ピアスでもいいんですけど、場所がビミョーなんですね。
 仕事の場や初対面では突っ込み過ぎかもしれません。
 その点、指先は羞恥心とうれしさのバランスが絶妙で、
 どんな場面でも使えると思いますよ」

(そうなのか!とりあえず、爪か!! よ~し…)

「というか小島さん、何しようと思ってんですか?」

いや…仕事に応用…好感度…若い…
「できる男」になりたいだけです!