いよいよ試聴室の中に入って素材による音の違いの実験開始。


このように壁一面に「SYLVAN」が取付られています。
「良いデザインは良い機能に裏打ちされる」という言葉のまま
このSYLVANが壁中に取り付けられているカタチがもうデザインですね。
この空間の中で「AGS」を使った場合とそうでない場合で聞こえ方の実験をします。

まずは先ほどの「SYLVAN」の壁にビロードのカーテンで覆い
音が拡散しないかたちで音楽を聴いてみます。
聞くサンプル曲は

Oscar Peterson Trio
聞くスピーカーは日東紡さんオリジナルのスピーカー

NES211S
これ一本300万以上するそうです。
2本で600万・・・いい車買えますな~。
まずカーテンをかけた状態で・・・。
Oscarの弾けるピアノとスウィングするハイハットの音もいい感じ。
やはりいいスピーカーからはいい音がするなぁと実感しながら
次はカーテンを開けた状態で聞いてみると・・・
ん

やばいぐらい全然違います(>_<)。
目をつむるとそこでトリオのバンドが演奏しているのを感じます。
おまけにドラム・ベース・ピアノの置いてある位値までもが
リアルに立体的に目の前に現れてくる・・・。
これぞ「鳴りが違う」ってこと。
まあ違うんだろうなぁ~程度で想像していたけどここまでかっっていうのが正直な感想です。
自分が持ってきたCDも流してもらいます。

James TaylorとCarole Kingという珍しい共演でのライブアルバム。
ライブアルバムなので音質的にはいいものではありませんが、
観客の拍手や演者の息づかいがリアルに聞こえてきます。
なんかもう本当にびっくり

オーディオにはまる人たちの気持ちがわかったような気がする。
プレイヤーが出した音をそのままの状態で聞く。
一見簡単そうですが途方もなく奥が深く難しいことなのを実感するなぁ。
最後にロックもということで
The Beatlesの「Get Back」を試聴。
これはCDではなく

このような箱から取り出した。
このような物体。

で聞きます。
このかわいらしい林檎の中から

USBのついたモノが出てきます。
実はこれ24bitのデジタル音源なそうで、
この小さな中に全Beatlesのアルバムが入っているとのこと。

CDよりも高音質なんだって。 初めて見ました。
「Get Back」もすごかったな・・・。
曲が始まる前の音合わせのシーンの中で
たぶんグラスか何かをぶつける小さな音まで再現されていました。
いやぁ~、音響棟を作るなんて結構気軽に考えていましたが、
「理論」と「感覚」、「構造」に「デザイン」と
全てを総動員しないとできないに違いない・・・。
大変な仕事になりそうです。
でもそれこそ燃えてくるってもんでしょ。
engine魂でカッチョええもん作りまっせ

日東紡音響の福満さん、山下さんありがとうございました。
来年はいろいろとご協力お願いします。<(_ _)>