映画「太陽がいっぱい」のアラン・ドロン、「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリスの吹き替えや、ラジオの深夜番組などで人気を博した、俳優で演出家の野沢那智 (のざわ・なち、本名・那智=やすとも)さんが30日午後3時36分、肺がんのため都内の病院で亡くなった。72歳だった。葬儀・告別式は近親者で行う。後日お別れ会を開く予定。喪主は長男・聡(そう)氏。
アラン・ドロンをはじめ、アル・パチーノ、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン、ジェームズ・ディーンら二枚目、名優の声を吹き替えた野沢さんが逝った。
関係者によれば、8月に病院で検査したところ、肺がんが発見され、そのまま入院した。家族らには「必ず戻ってくるよ」と誓ったが、かなわなかった。最期は長男で俳優の野沢聡(37)ら20数人にみとられたという。
最後の仕事となったのは昨年11月、テレビ朝日系「日曜洋画劇場」で放送された米映画「16ブロック」での主演ブルース・ウィリスの声の吹き替え。以降は自らが代表を務める俳優養成学校「パフォーミング・アート・センター」に顔を出し、後進の育成に力を入れていた。
作家の陸直次郎さんを父に持つ野沢さんは大学中退後、演劇を志し、劇団「七曜会」に入団。劇団「城」、プロダクション「俳協」を経て、1977年に劇団「薔薇座」を結成。演出家、俳優として活躍した。
声優としては65年から放送のスパイドラマ「0011ナポレオン・ソロ」の軽妙な吹き替えで一躍人気に。その後、アラン・ドロンは当たり役となった。アニメでは「新・エースをねらえ!」の宗方コーチ、「ベルサイユのばら」のフェルゼン役などが有名。
67年からのTBSラジオの深夜番組「パック・イン・ミュージック」では、白石冬美(69)とのコンビが長年、熱心な聴取者に支持され、その後も同コンビで文化放送の生ワイド「なっちゃこいう気りんりん」を10年間務めた。
演出家としては「BENT」「踊れ!艦隊のレディたち」「アパートの鍵貸します」などミュージカルからストレート・プレーまで40本を演出し、戸田恵子(53)ら多数の俳優、声優などを育てた。
◆野沢 那智(のざわ・なち、本名・那智=やすとも)。1938年1月13日、東京都生まれ。国学院大学を中退し、劇団「七曜会」に入団。77年に劇団「薔薇座」を設立。洋画の吹き替えやアニメで活躍。アラン・ドロンを始め、アル・パチーノ、ロバート・レッドフォードらを担当。67年からTBSラジオの深夜番組「パック・イン・ミュージック」を15年間、その後、文化放送生ワイド「なっちゃこいう気りんりん」を10年間務めた。88年にはミュージカル「スィート・チャリティ」で文化庁芸術祭賞。長男は俳優の野沢聡、姪はタレントの野沢直子。
自分にとって思い入れのある声優の1人だけに
このニュースはショックでした
TVシリーズ『スペース コブラ』左腕にサイコガンをはめた不死身の男 コブラ
日テレ版『ガラスの仮面』大都芸能2代目社長で紫のバラの人 速水真澄
などなど渋い役が多い人でした
心よりご冥福祈ります(ノ_-。)

