こんばんは!
演劇同好会です!

2日前から始まった
初期台本と解説の投稿
楽しんでいただけてますでしょうか?✨

⭐️台本・原案↓



⭐️解説↓


私たちも懐かしさと新鮮な台本に
ワクワクしています!

解説では、
改めて作品と向き合えて幸せです!

さて。

本日は
第3話「努力」

物語の結末。

重要で重い作品ではありますが、
そこに生きる皆はとてと輝いています!

これもまた、
私の手直しが入っていない状態です。

後半は多分3つの中で1番
完成版と変わっていると思うので、
お楽しみください✨

脚本はくらげちゃんです❤️


※無断転写・利用はご遠慮ください。
ーーー

「努力」

この回だけの登場人物

画家の卵……
男。絵を売り歩いてる人。画材とかの支援も道行く人にしてもらっている

ジャラ……
女。リングとコンビを組んで小説を書いている人。元気がいい

リング……
女。ジャラとコンビを組んで小説を書いている人。落ち着いてる。

テルテ……女。とりあえず何でもかんでもやってみる自由人。口調は男。見た目は女。



 ロコト
「好きかぁ、素晴らしいね! 初めて知ったよ。また夢が出来たな、世界中に「好き」と「恋」を教えないと」
 
 深雪
「ロコトさんは本当にこの星が好きなんですね」
 
 ロコト
「うん! とってもね」
 
 画家の卵
「未来の画家です〜、支援お願いします〜。完成品有るので買ってください〜」
 
 紬
「あの人、なに?」
 
 花帆
「見ての通り、画家の卵やね。……1枚買うわ〜!なんぼ?」
 
 ロコト
「私も!」
 
 画家の卵
「ありがとうございます!応援お願いしますね」
 
 涼海
「……あんまり上手くないのに、なんで買ったの?」
 
 ロコト
「夢のために努力してるんだ、応援しないと!」
 
 花帆
「そう。しかもな、この星、夢が絶対叶うねん」
 
 涼海
「え! そうなの!?」
 
(テルテ、頷きながらこっそり入ってきてみんなの話を聞きながら頷いたりする)
 
 花帆
「ほんまほんま! ウチがここに住むの決めたんそれでやもん。移住して小説書いたらぶわわーーーって売れたわ」
 
 涼海
「へぇ!! そっか、ここに住むのもありなんだ!」
 
 紬
「えっ、オーディションは……?」
 
 深雪
「ここに住むのはナシだと思うなぁ……」
 
 ロコト
「……涼海は何か叶えたい夢が有るの?」
 
 深雪
「僕たちでバンドを続けること……だよね?」
 
 涼海
「まぁ、うん」
 
 花帆
「ならみんなと同じとこ帰らんとやなぁ」
 
 涼海
「でも、絶対叶うんでしょ?」
 
 花帆
「ちゃんと努力したらな」
 
 涼海
「努力……か。……ん?」(ジャラ達に気付く)
 
 
(ジャラ、リングと共に出てくる)
 
 
 リング
「今日はこの辺りで売ろうか」
 
 ジャラ
「うん! あっちょうど人が居る!」
 
 リング
「よし」
 
 ジャラ
「すみませ〜ん!」
 
 ロコト
「お? はーい」
 
 ジャラ
「本、買ってくれませんか!」
 
 リング
「物語はこっちのジャラが考えて」
 
 ジャラ
「リングが文章にしてる小説です!」
 
 花帆 
「おわ!見習い作家さんか!買うわ!なんぼ?」
 
 涼海
「さっきから買いすぎじゃない? 」
 
 花帆
「何言っとんねん、未来は無限やけど可能性は一瞬やねんよ。叶えた人から切り開いたげな」
 
 涼海
「人任せだなぁ……」
 
 リング
「チャンスを絶対に握るために努力してるだけですよ」
 
 ジャラ
「努力無しに掴めるほどチャンスって軽くないからね!」
 
 涼海
「……」
 
 花帆
(小説を読み始める)
 
 ロコト
「彼女らの言う通りだよ。私達はジャラやリングのような夢を追う者を応援してあげる義務がある」
 
 紬
「なんていうか、夢が絶対叶う星ってよりも努力する人に優しい星なんだね」
 
 深雪
「すごく素敵だね」
 
 涼海
「……努力が出来なかったら?」
 
 リング
「何者にもなれないよ」
 
 ジャラ
「だから頑張るんだ!」
 
 涼海
「この星でなら、私も頑張れるのかな」
 
 テルテ
「頑張ると言ったって、簡単じゃない」
 
 紬
「うわっ」
 
 深雪
「いつの間に」
 
 テルテ
「悪いな、ずっと盗み聞きしていた」
 
 ロコト
「堂々と居たけどね」(苦笑)
 
 ジャラ
「テルテさん!」
 
 リング
「お久しぶりです」
 
 紬
「知り合い?」
 
 テルテ
「あぁ、僕はテルテ。花帆やロコトの友人でもある」
 
 花帆
「呼んだ? おぉ、テルテやん! 紹介するわ。
なんか、音楽家から画家から占い師から……色々やっとって最近作家目指し始めたヤバいやつや。覚えたってな〜」
 
(花帆、再び本を読み進める)
 
 深雪
「深雪です。よろしくお願いします、こっちは涼海さんと紬さん」
 
 テルテ
「紹介ありがとう。単刀直入に聞くが……涼海。アンタ、頑張らなきゃいけない、と自分を追い詰めていないか?」
 
 涼海
「追い詰める……?」
 
 テルテ
「あぁ。なにか目標があって、そのために頑張らないといけないと気を張っているだろう」
 
 紬
「あっ、そんな感じする」
 
 テルテ
「やはりな。さっきから見ていると頑張るとか、そんな言葉に過剰反応している様に見える」
 
 涼海
「……そんなんじゃないよ。私全然頑張れないもん。そうでしょ? 全く頑張れてないから頼りないし……」
 
(花帆、本から涼海の方を見る)
 
 紬
「そんな事ないよ」
 
 深雪
「頑張ってると思うけどな……」
 
 涼海
「ジャラ達が言ってた通り、頑張らなきゃチャンスは掴めない。夢が叶うって言われてるここでもそうなんだから、地球に戻ったらもっと叶えられないよ」
 
 テルテ
「花帆のいた星か……」
 
 花帆
「ジャラの物語めっちゃおもろいな、リングの文章もめっちゃ上手い!」(空気を読まずに)
 
 ジャラ
「あ、ありがとうございます!」
 
 リング
「励みになります」
 
 花帆
「やっぱウチ、地球戻っとったら一生作家なんかなれんかったと思うわ。テルテ、触りだけでいいから読んでみ?」
 
 テルテ
「あ、あぁ」(ロコトたちの話の裏でリングから本を買ってパラパラと読む)
 
 ロコト
「花帆、今テルテは真剣な話を……」
 
 花帆
「ん?あぁ、分かっとるよ。分かっとる。
 
でも、地球出身やから分かるねん。
 
自分より凄い人とかさ、夢とか関係なく出来るからやってみて、チャンスだけ奪ってなんにもならんと去っていく人とかな。
 
いっぱい居るんよ地球には」
 
 涼海
(大きく頷く)
 
 花帆
「テルテ、作家志望としてこの小説どう思う?」
 
 テルテ
「面白いな、僕もこの才能には勝てないだろう」(笑いながら)
 
 花帆
「この星やったらこうやって笑えるけど、地球やったら悔しがって本投げ捨てて泣き叫ぶレベルよ。そんな状態で頑張るのなんか、嫌よね」
 
 涼海
「うん。すごく嫌。すごく疲れる」
 
 深雪、紬
「……」
 
 テルテ
「なるほど」
 
 ロコト
「確かに、報われない努力なんて私もしたくない」
 
 ジャラ
「時間の無駄だよね」
 
 リング
「うん」
 
 テルテ
「……どうして地球人は努力するんだ?」
 
 涼海
「それは……頑張らないと生きていけない、から?」
 
 花帆
「うんうん」
 
 涼海
「それに、バンドとか収入が不安定だから、すごく頑張らなきゃ最低限でも暮らせないよ」
 
 テルテ
「最低限ではダメなのか?」
 
 涼海
「えっ……」
 
 テルテ
「好きな事を、好きで居られるように続けるだけではダメなのか?」
 
 紬
「私はそれで良いと思うな。ギター弾いてられたら幸せだし」
 
 深雪
「僕も、自分のドラムが買えてそれを自由に叩けるくらいで良いや。贅沢かな……えへへ 」
 
 リング
「欲しい本をすぐに買えればそれで良い」
 
 ジャラ
「お小遣いが貯金できるくらいがちょうどいいな〜!」
 
(ロコト、花帆はそれぞれの言葉に頷く)
 
 涼海
「それじゃダメだよ……」
 
 花帆
「なんでぇよ、案外それくらいがちょうどええんちゃう?」
 
 涼海
「だって私、有名になりたい!
 ……けど、無理なんだろうなって……」
 
 テルテ
「なぜ、諦めている夢にこだわる?」
 
 涼海
「それは……」
 
 テルテ
「アンタの夢はたった1人でもこの星に残ってバンドマンになる事なのか?」
 
 涼海
「それは! ……私の夢、は……」
 
 紬
「私達とオーディションに合格する事でしょ!」
 
 深雪
「そ、そうだよ。僕たちならその先にも行けると思う……有名にも。なれる、よ!」
 
 涼海
「わかんない……私、なんで有名になりたいんだろう」
 
(少し間を置いて)
  
 花帆
「すずはさ、目標いっぱい持ちすぎてるんちゃうかな」
 
 涼海
「目標?」
 
 花帆
「うん。テルテとかさ、めっちゃ色々やっとるけど全部ちょっとずつ叶えてきたん。
 
 な?」
 
 テルテ
「あぁ。夢は無限でも、体は1つだからな」
 
 紬
「……私、音楽はこうあるべきとか、生きていくにはこうしなきゃとか、色々言っちゃったけどさ、涼海の歌好きだよ」
 
 深雪
「僕も!その、今まで言えなかったけど……色んな人に聞いてもらいたいって思ってる 」
 
 花帆
「思った通り、すずは自分で思ってるより頑張っとるよ」
 
 テルテ
「努力をしていない人が何をしたって、誰の心にも刺さらない。
 
頑張ってるんだな、涼海」
 
 涼海
「……本当に刺さってる?」(紬、深雪に向けて)
 
 深雪
「うん」
 
 涼海
「本当の本当に、刺さってる?」
 
 紬
「本当の本当の本当!」
 
 涼海
「……そっか。うん、そうだ!
 
私、誰かの心に残りたいんだ!」
 
 紬
「なら早く帰って、残しに行こうよ!」
 
 深雪
「できる限り……ううん、全力で着いていくから」
 
 涼海
「できるかな?」
 
 テルテ
「アンタは1人じゃない、出来るかどうかは重要じゃないよ。
 
やるんだ」
 
 涼海
「そっか。うん! 分かった!」
 
 ロコト
「決まったね。そろそろ帰りの船が出る、早く帰るんだ。応援しているから!」
 
 花帆
「ウチの分まで、地球で頑張ってな!」
 
 テルテ
「涼海。アンタの気持ちが既に心に刺さってるみたいだ」(ジャラ達を指して)
 
 ジャラ
「なんか、涼海さん見てたら話浮かんできたかも!」
 
 リング
「早く小説にしたい。後で打ち合わせしよう」
 
 ジャラ
「早く新しい話作りたいから、買ってください!」
 
 リング
「お願いします」
 
 テルテ
「よし。ここに居る全員分買おう」
 
 ジャラ
「ありがとうございます!!」
 
 リング
「ありがとうございます……!」
 
 (テルテが本を受け取って配っていく)
 
 涼海
「……着いてきてくれてありがとう
 
それと……これからも、よろしくね」
 
 紬
「うん! 絶対オーディション合格しよう」
 
 深雪
「それで、いっぱい音楽続けようね……!」
 
 涼海
「うん!」