こんにちは。
まだまだ暑いけど、ようやく風、空気が変わってきたような気がします。
今日は鈴木秀子さんの「死にゆく者からの手紙」の一節を紹介します。
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老人の治療法の一つとして、自分のアルバムを持ってきて
それを使う時がある。子供の頃からの写真を繰っていき、
自分はどこにいるかと聞くと、痴呆症といわれる殆どの老女が
不思議と生涯の同じ時期を選び、その頃の写真を指で指し示す。
それは自分が初めて子供を産んだ時、つまり母になった時である。
女性の原点は、母になることにあるのかもしれない。
他の写真では何も答えないのに、自分が母親になった時の写真については
隣にいるのは誰で、その隣にいるのは誰でと、
そこから紐が解けるように、どんどん記憶が呼び覚まされていく。
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女性と男性とでは違うらしく、男性にとっての原点は父親らしいですね。
何で、こんな言葉を探し出してきたのかというと
自分にとって、この思い出一つさえあれば、今後の人生生きていけるなっと思った時、
真っ先に思い浮かぶのが、
長女の1か月検診に出かける前、家族3人で何気に写真を撮った事。
桜が満開の公園には、ほかにも沢山人がいたような気がするけど
思い出せるのは、長女が駄々をこねていたこと、
2人の笑い声、
蒸せるように、桜が咲いていたこと、
家族の愛情に飢えていたから、家族っていいもんだなと
その時、心底思ったものです。
あんなちっぽけな写真が、30年以上過ぎても
何で、こんなに懐かしいのだろう?何でこんなに力になるのだろう?
疑問に思ったりする事もあったりして・・・。
でも、上の一節を読んで、ようやく分かった気がしたのです。
私の幸せの原点は長女を出産した時だったんだなって。
多分、これからもっと年を取ってボケが始まったとしても、
多くの、女性と同様に、私もこの頃の写真を指し示すと思ったのでした。
女性の原点は母になった時・・・。
胸に響く言葉です。