日経テクノロジーOn line(2015/03/05 00:00 更新)
「図面改善≪10の視点≫ 手戻りをなくし、コストを減らす」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20150224/405688/

 完璧な図面を用意したつもりでも、実際につくってみると様々なトラブルが生じる。
そんなトラブルの数々が、設計者を「ベテランの技術屋」に育てていくのだと個人的には考えています。
 技術者の成長にそんな考え方をした場合、必ず付いてまわるのは失敗談。
 僕が若手だった頃は、そんな失敗談を積み重ねながら成長することが、まだ許されていた時代だったように思います。
 しかし、現代の製品設計では、開発期間の短縮,開発コストの削減が非常に厳しく、とてもじゃないが失敗なんて許されない世界。にも関わらず、過去の実績を踏襲しつつ、より難しい課題を克服して製品を造り上げなくてはならない。

 様々な企業で、設計効率化のお手伝いをしていると、「ちゃんと設計ができていない」という話しを伺うのですが、、、
 僕から見れば、現代の設計者は若手からベテランさんまで、皆さん、頑張っているなぁ。という感想を抱いています。


 とはいえ、設計者も時代の変化に適合して設計していかなければなりません。
そんな現代の設計者にとって、この記事は「お得」だと思いました。

記事は、「図面→製造」段階で、設計意図通りの製品をつくるために気を付けたい点。
を中心に解説されています。

【実態編】では、何故、設計に起因したトラブルが生じてしまうか?について解説。
一言でいってしまえば、設計者-製造者間におけるミスコミュニケーションが要因であるとし、具体的な事例を通じて、どのようなコミュニケーションエラーが生じているかを考察し、改善策を提示しています。

【視点編】では、具体的に設計が指示しなければならないパラメータについて、確認しておきたい改善の視点を提示しています。
実際の設計者にとっては、この視点編はとても役に立つはず。描いた図面をセルフチェックするときに、記事に上げられた項目の視点で確認してみてはいかがでしょうか?

【データ編】では、読者アンケートで、設計者たちが現在の図面についてどのように感じているか?を統計データで集計しています。
 少々、危機感を煽るような、ネガティブな印象を受けてしまいますが、、、
過去よりも難しい設計をこなしていくために、現代の設計者は、問題意識をもっているのだなぁ。と捉えました(^^;


 僕が「技術屋.net」で取組んでいる製品開発も、「設計→製造:モノとして造り上げる」フェーズ。製造してくれる職人さんに迷惑をかけないためにも、この記事の視点でひととおり見直してみなければ!!

KEN