MONOist (2014年11月14日 17時25分 更新)
「IoT時代、500億台の組み込み機器をどう守るか?」
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1411/14/news126.html


 最近IoTをいう言葉をよく目にします。

Iot(Internet of Things)はモノのインターネットと呼ばれ、パソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々な"モノ"を接続する技術のこと。

「モノ」をインターネットにつなぐことで
・離れた「モノ」を操作する。
・離れた「モノ」の状態を知る。
などが実現されます。

 スマホから家電にアクセスして、エアコン付けたり、インターホンに出たり・・・
なんていう実用化はすでに進んでいて、よく目にしますね。
このようなメカとインターネットの組み合わせが、さまざまなシーンで増えていくようです。


 その数・・・Iotのデバイスは2015年には49億個、本格的に普及するのは2020年で250億個に上るといわれています。一部では、2020年に500億個というデータも。。。
 これにかかるサービス投資は2015年には695億ドル、2020年には2630億ドルに上るとその経済効果が試算されていて、これから一気に普及が進んでいくであろう技術ということです。

IoTデバイスは、オープンなシステムなので今後はセキュリティの対策の重要性が問われている。というのが今回の記事の内容です。
 勝手に誰かに家電を操作されたりしたら、困りものですからね。



 さて、今後普及していくIotデバイス。
KENが専門とするメカ設計の開発にも、影響がたくさんありそうです。
どんな影響がでてくるでしょうか?ちょっと想像してみました。

 IoT = [モノの状態を知り、操作する]

これを実現するための物理的な設計としては、
 ・モノの状態を把握するセンサーを取り付けること
 ・機能操作を電子的な制御方法に変えること
の2点が大きい変化点となるのではないでしょうか。

 簡単そうに聞こえるかもしれませんが、最近は緻密で複雑化小型化された機械が多いので意外と難しい変更になると思います。
 
 例えば、「センサーを取り付ける」という設計をするために検討しなければならないことは、

1.状態を把握するためには何を計測すれば良いか?

 機能や性能が、最小限の情報で把握するための「特性値」を明確にします。
温度なのか、変位なのか、時間なのか、それともそれらを組み合わせたものなのか。
計測した数値によって明確に目的の状態をしる数値になるような特性値を選択しなければなりません。
     

2.状態を把握するためには、どの位置で計測しなければならないか?

 状態を知るためには、機能や性能の変化が明確にできる位置を決定することも重要です。
多くの場合、状態を知るためには機能の中枢部分の特性値を計測しなければならず、それが本来の機能自体に影響を及ぼす可能性があったりして設計を難しくすることもあります。


3.製品内部でセンサーが機能するよう物理的なレイアウト(配置場所)を確保。

 新たな部品を製品の中に取り込むということは、製品の中の部品が増えることを意味しているので、当然製品はその分大きくなります。
 従来の製品価値を維持しながら部品レイアウトを配置することは、非常に難しい課題となるかもしれません。


 今回はざっと考えてみただけですが、「IoT」という新機能の「計測する」設計には考えるべき要素が多そうですね。。。

モノとインターネットの組み合わせ。
今後の製品の発展にメカの設計にも革新が必要な気がして・・・僕はちょっと嬉しいですね。

KEN