前の記事の続きです。

 

■糖質問題の根源は

 

  • 糖質は太りやすい
  • 糖質の摂りすぎで糖尿病になる
  • 砂糖には中毒性がある

 

などの根強いイメージ。


なぜ糖質が悪者になるのか。

 

実は糖質が悪者なのではなく

 

私たちの体が

糖をうまく使えない体に

なってしまっている

 

のが諸問題の根源のようです。

 

 

■糖を使えない体

 

つまり、

 

食事量もカロリーも

ちゃんと摂っているのに

 

糖が細胞内に

取り込まれていない。

 

だから、細胞レベルでは

慢性的なエネルギー不足が起きている

 

という現状。

 

 

胃を動かすのにも

胃酸を分泌するのにも

エネルギーが必要。

 

筋肉を動かすのにも

エネルギーが必要。

 

免疫を活発化させるのにも

 

卵子を育てて排卵するのにも

 

子宮内膜を厚くするのにも

 

脳を使うのにも

 

爪や髪が伸びるのにも

 

お肌のターンオーバーにも

 

何をするにも

すべてエネルギーが必要。

 

 

それなのに

肝心のエネルギーが

不足しているのです。

 

 

■糖が取り込めない原因は?

 

糖がうまく取りこめない原因は

 

体内が

酸化した脂質だらけになっているから。


特に

細胞膜の脂質成分が

過酸化脂質に変わってしまっているから

です。

 

 

細胞膜を形成している脂質が

酸化していると

 

ブドウ糖の細胞内への取り込みが

ブロックされてしまうのです。

 

そして、

取り込まれなかったブドウ糖は

血液中にあふれます。

 

これが

高血糖(=糖尿病)と呼ばれる状態。

 

つまり、糖尿病とは

膵臓のインスリン分泌異常ではなく

 

細胞が糖を取り込めないことが

原因なのです。

 

 

■糖代謝を正常化するために

 

では

細胞が糖を取り込めるようにするには

 どうしたらいいか、


ということで

はちみつが登場してきます。

 

はちみつの糖分は

ブドウ糖と果糖からなります。

 

これらの糖は「単糖」と呼ばれ

糖の最小単位。


これ以上消化できない

一番シンプルな糖分。

 

 

■はちみつが勧められる理由①

 ~細胞に取り込まれやすい


はちみつの主な成分である果糖は

過酸化脂質があっても

細胞にとりこまれやすい

という性質があります。

 

過酸化脂質によって

ブドウ糖がブロックされても

 

果糖は取り込まれるため

エネルギー産生が行えるということ。

 

また、

ブドウ糖単体だとブロックされますが

果糖と一緒だと

ブドウ糖も取り込まれやすくなるようです。

 

だから、

迅速にエネルギーを産生するために

果糖の多いはちみつが勧められているようです。


ブドウ糖と果糖の組み合わせは

もちろんフルーツでもOKです。


 

■はちみつが勧められる理由②

 ~血糖値に影響しない

 

実は果糖は「血糖値」に影響しません。

 

血糖値、というのは

血液中のブドウ糖を測るものであって

果糖の値は関係ないからです。

 

高血糖の方は

糖が細胞に取り込まれないために

血糖値が高くなっているので

 

慢性的にエネルギーが不足している状態。

 

実際に糖尿病が進行すると

糖質制限をしているかのように

体重が減って痩せていきます。

 

こういった方が

状態を改善していくために

 

エネルギー補給として

 

血糖値に影響を与えない

果糖=はちみつを勧められています。


もちろん はちみつには

ブドウ糖も含まれています。


摂取すれば

血糖値も多少上がりますが


ブドウ糖しか入ってない

炭水化物(米、パン、麺)を食べるよりも


はるかに血糖の変動が

少なくて済みます。



■糖代謝改善のための糖の取りかた

 

糖代謝をきちんと回すために

 

1.単糖類(ブドウ糖・果糖)を意識的に摂る

 

単糖類がいいのは

消化吸収のためのエネルギーが

最小限で済むからです。

 

たとえば

白米や小麦製品、芋に含まれる糖質は

主にでんぷんです。

 

でんぷんというのは

ブドウ糖が長く連なった多糖類。

 

このままでは

細胞に取り込めないので

単糖まで小さくする必要があります。

 

そのため、

単糖類にまで小さくなるのに

エネルギーを消費してしまいます。

 

なので、

手っ取り早くエネルギーを作るためには

消化に負担をかけず

即効性のあるブドウ糖・果糖を

摂ることをおすすめします。

 

 

2.こまめに摂取する

 

単糖類は、消化吸収が早いため

すぐにエネルギーになります。

 

早く消費されてしまうため

こまめに摂ることが勧められています。

 

はちみつ療法をされている方だと

1日大さじ6~8杯とることを

勧められています。

 

はちみつは持ち運びが不便なので

黒砂糖やグラニュー糖で

代用されている方もおられます。


黒糖やグラニュー糖は

ショ糖と呼ばれる糖が主成分。


ブドウ糖や果糖が結合した

二糖類です。


でんぷん質に比べれば

はるかに消化吸収されやすい糖です。

 

まとめて取るというよりは

  • 朝起きてすぐ
  • 仕事の前
  • 食事と食事の間
  • 帰宅して
  • おふろの前後
  • 寝る前

 

など、分けて摂ります。

 

体質改善のためには

まずは

使えるエネルギーを

こまめに増やすメージです。

 

ただし、


糖分補給をこまめにすることで

1日の摂取カロリーが増えるので

 

主食の量は調節した方がいいでしょう。

 

 

頻回に糖を摂ることで

虫歯のリスクも上がるため

うがいや口腔ケアなど

注意が必要です。

 

 

 

■はちみつの問題点

 

糖代謝改善に有益なはちみつですが

大切な注意点があります。

 

スーパーに出回っている

お手頃価格のはちみつは

人工液糖が添加されていることです。

 

人工液糖は

自然のものではないので

体にはよくありません。


積極的に摂らない方がいいです。

 

 

信用できる業者さんの

非加熱はちみつを

購入されることをおすすめします。

 

 ……


ざっくりとですが

糖代謝とはちみつの関係について

書いてみました。