皆さま、こんにちは。
さて、下の写真は、滋賀県の三井寺(みいでら:天台寺門宗の総本山)にご安置されている『黄不動尊立像』です。
平安時代の密教の高僧、智証大師「円珍」が比叡山の洞窟での修行中、
夢の中に金色に輝く不動明王が顕れたのだそうです。
そして、その姿を画工に命じて忠実に描かせたのが、国宝『金色不動明王画像(日本最古の不動明王像)』であり、
それを基に13世紀(鎌倉時代)に彫像されたのが、この『黄不動尊立像』です。
この『黄不動尊』の写真は、私が習っている伝統武術 の先生の道場にも飾られています。
先生のお話しによると、
この立像の姿(立ち方や重心位置)は、「武術の極意」を体現しているのだそうです。
身体全体のバランスをみていくと、
中心軸がまっすぐで、さらに丹田が非常に充実している事がわかります。
足元を良く見ると、両足の親指が、グッと力強く上を向いています。
これは、肝臓の経絡が活性化し、丹田に十分なエネルギーが行き渡っている事を現わしているのです。
そして、丹田に蓄えられた生命エネルギーが全身隅々にまで行き渡り、
「生気」が漲っている事がみて取れると思います。
それでいて、首・肩や腕は、丸みを帯びてリラックスした状態で、緊張感が全く見受けられません。
また、煩悩をくじく剣を持つ右手、悪を縛る綱を持つ左手、、、
それぞれの手の握りやヒジの位置等も、身体意識の理想形と言えます。
日本における「武士の時代」の始まりである鎌倉時代の「武の叡智」が凝縮した見事な彫像であると言えます。
《 鎌倉時代には、丹田にあった「意識の中心」は、千年の年月を経て、
現代人の「意識の中心」は、頭の方に移り、さらに、頭の上から身体の外に飛び出してしまいつつある。 》
私の武術の師匠は、そのようにおっしゃっていました。
現代は、「心の時代」と言われていますが、、、
「心をもう一度みつめなおす時代」と言いかえた方が良いのかもしれませんね。
是非、この『黄不動尊立像』を、何度でも見つめかえしていただければと思います。
その姿勢や、動きの正しさを何度もくりかえし確認し、
そして、自分の身体や意識を、くりかえし見つめなおすことで、
不動明王のように、あらゆる「魔」に打ち克つ力・叡智を身につけていく事が出来る。
理想の身体意識エネルギーを体得する事が出来るようになる。
・・・そのように思うのです。
★身体意識エネルギーを高めていこう!!
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