自分は2020年の小田原市長選挙の時、人生の師匠である人物たちが新しい市長を求めて守屋輝彦氏を推していたのに反旗を翻す形で当時現職の市長を支えました。

そして加藤市長に殉じ、そのあと、新市長の卑怯なやり方に憤慨し、最も急進的な反守屋の旗頭として様々な批判の矢面に立ちながらも24年の加藤市長再誕生に議員としてではなく普通の市民の中では最も旗幟を鮮明にした人間だと思っています。

加藤市長が目指す

市民が主役のまちづくり

命を守り育てる地域自給圏

こうした具体の政策を守屋市政下であっても「実践を通じて」力強く推進してきたつもりです。

昨日、しみじみと思い出していたのですが、今から10年前の2015年、小泉純一郎講演会を成功させた時、私はソーラーシェアリングを一機も保有していませんでした。

それが10年を経過し、間もなく8号機を着工し完成させるところまでになりました。

ゼロが八になっているのです。

農家カフェSIESTAという飲食店もオープンし、小田原かなごてファームの拠点も出来ています。

そうやって地域自給圏＝食エネ自給のまちづくりを酒匂川流域でやっていこう、ということでやってきました。

今でもそうですが、凄まじい非難や批判を受けても初志を貫いています。

私から見てもこんな市民は見たことがありません。

ここまで自分の名前を出して批判の矢面に立った人間はいないと思っています。

つまり、加藤市長の目指している政策の具体化を市井の現場で形にして、その姿を見せているのです。毒を食らい、泥を被ってでも、というスタンスでです。

そういう人間からすると加藤市長が再度、市長に戻って一年四か月。

加藤市長の理想を泥を被ってでも、毒を食らってでも形にする、という行政の職員を私は目にしません。

一般の行政職員にそれを求めるのは無理なのかもしれませんが、理事や部長、課長級の職員にそういう人物を目にしません。

加藤市長や安藤、武井両副市長の「優しさ」をいいことに組織がたるんでいるのではないか？とも感じます。引き締め感が足らないと思います。

「優しさ」と「甘え」は紙一重です。

「優しさ」と「厳しさ」は表裏です。が両立は出来ます。

この前、上杉鷹山の例を出しました。私は加藤市長が上杉鷹山を信奉するというなら、そういう部分もしっかりと学ばなければならないと考え、その思いは直接伝えました。

上杉鷹山の政は一言で言うと「富国安民」な藩（国）づくりです（昔は藩が国の感覚ですから）。

民を安らかたらしめるならば綱紀の粛正や信賞必罰は必要です。恐怖政治の為のそれではなく、民のためにそうしたことを行うことを忘れなければ綱紀の粛正や信賞必罰は欠くべからざることだと私は思っています。

家臣でもある職員側も時に殿様である市長に命を懸けて諫言することも重要です。

昨日「どうする家康」という大河ドラマを観ました。

家康が秀吉に臣従するかどうか？という段階で筆頭家老的な石川数正が

「関白殿下是天下人也」

との書置きを残して出奔する場面。

本多忠勝や榊原康政、井伊直政という徳川四天王を含め家康自身までもが秀吉に臣従してなるものかとの意見を持っていた中で、ただ一人石川数正のみが秀吉と戦うことの無謀さを説き、孤立して出奔するというのは史実なのですが

その理由については

自分が出奔することで、批判の責を一身に背負い最早、秀吉に臣従するよりほかないことを選択させ、徳川家を家康を守ったということです。

石川数正を演じる松重豊が何度も

「どこにいても私と殿は一心同体でござる」

ということをいうのが印象的でした。

この場面はリアルでも見ていて、とても印象深く残ったシーンでもありました。

まさに、こーいう家臣が小田原市の行政内部にいないなのか？

という思いがあります。

だって、環境部長の逮捕でしょ？

とてもそんな状況ではない。

この「どうする家康」の石川数正はその後、全ての名誉や栄誉を失い、本来なら徳川四天王に間違いなく列せられるべき人物ながら、

出奔したことでその後は徳川が最終的に天下を取ったこともあり「裏切り者」の烙印を押されパッとしない状態に置かれたわけです。

そういう身を捨てても加藤市長に時に諫言し時に泥を被ってでも、毒を食らってでも政策を前に進めるような人は今の小田原市の理事と部長級にいるとは感じません。

まあ、それを私はやっているわけですが、それを行政職員に求める方が無理なのかね。

行政職員の中には「守屋がいい」と言っていた人も居たのか？わかりませんが（私は聞いたことがありません）

大多数の人は加藤さんが良いという人ばかりでした。

だから私の立場からすれば市長選挙を経て今一度加藤さんを市長に戻したのに

そう行政職員が言っていたのは単に

「守屋の時は人使いが荒く厳しいけど、加藤さんは叱責したり恐怖政治をされたりもないから楽だから」

などという理由でそれを志向したのだとすればそれはお門違いです。

決して守屋の政を礼賛するものではないけれど、

守屋陣営の認識は市役所内部が生ぬるいというのがあったんだと思います。

もっと締め上げて、人事権をちらつかせて職員に踏み絵を踏ませ、忠誠心を確かめ、自分が目指す政策を推進させるチームを作らないとダメだという観点から

政策監をおいたり行政の指示命令系統を変えようとしたのだと前向きに評価すればそういうことだったのだと思います。

ただ、やり方がよろしくなかった。

嘘つきのレッテルを貼られて市民の信頼が得られなかった。

守屋は守屋なりに加藤市政の問題点を感じ取り、それへの改革を目指したという点では私はそこは評価したいと思います。

こーいうことは加藤さんは出来ませんからね。

加藤さんと守屋を足して二で割ればちょうどいいんです。

ですが天は二物を与えない。

ならば、今の加藤さんで加藤さんに足らないことを市民や行政の人間で補完して形を作らねばなりません。

私は右肩下がりの時代にあって、単に成長を求める自治体経営よりも、そこに住まう人たちの命と暮らしをしっかりと守るために、

命を守り育てる、食料、エネルギー、福祉（医療も含め）、教育、住居、様々な基幹インフラの整備

こうしたことに注力し整備していく加藤市政の方向性は間違っていないと思います。

あとは、それを実行させる具体的な動きです。

例えばソーラーシェアリングをどんどん作れるような実装。

環境市民ネットワークを環境公社にするというマニュフェストがあるなら、それに対してこの一年四か月、結果として何にもアクションがないわけです。それを私は散々あげつらって「いい加減にしろ」と言い続けています。

加藤さんが市長選挙で掲げたマニュフェストの項目を市役所の窓口に市民がもっていって「なぜ、これをやらないんだ」と行政職員をどんどん突き上げてやってもらうように動くべきです。

民主主義というのは本来そういうことなのです。

「声をあげる」ということがまず第一に必要なのです。

そうやって市民が声をあげれば行政の職員もおちおちしてられないのです。贈収賄なんてやってる暇なんかありませんよ。

市民が行政職員をどんどん突き上げていくのです。

市長や政策監という連中がやるのではなくね。

市民が市民生活を送る中で疑問や不快に思っていることを加藤憲一の公約集に自分が思っていることで似たことが書いていないか？確認する。

書いてあったら、行政のの担当窓口に電話して

何でやらないんだ

と電話したり、市長への手紙などを書いたり、必要なら集会やフォーラムをやったらいいんです。

それが憲法に書いてある国民の

不断の努力

なのです。

政治家になっている人がやるんじゃだめなんです。

一般人が立ち上がるのです。

そこが足らないんです。日本は。

だから、政治や行政職員にいいようにされてしまうのです。

草莽崛起ですよ。

草莽とは在野の人々

崛起とは立ち上がれ

すなわち

在野の人たちよ立ち上がれ

幕末を颯爽と駆け抜けた29年の生涯であった

吉田松陰の言葉です。

小田原市には泥を被っても市長の理想を実現する人は居ないのか？