両親が健在の頃は、孫の顔見せを建前に毎年夏に恒例で帰省をしていた。その時は実家に泊まるのではなく、実家の近くにある温泉街に部屋を取る事にしていた。

最初は、海外に赴任して二年ほどして一時帰国で実家に寄ることになった時に、風呂の文化がない海外生活に倦んでいてどうしても温泉宿に泊りたかったので、泊っていけとの両親の誘いを断って旅館を予約したのがきっかけだった。実家にいる弟夫婦から地元でも評判の宿を推薦してもらったのだが、父と弟が準備してくれるバーベキューの予定にあわせて夕食をキャンセルする、といった注文にも丁寧に応えてもらえたので、帰国後もその旅館をひいきにして、帰省と温泉でのんびりするのとを年一回の旅行に抱き合わせにして毎年泊まるのが恒例となっていた。

 

ある年、関西で暮らす妹夫婦から、こちらにスケジュールをあわせて実家に帰省する、という連絡がきた。両親にとっては、初めて子供夫婦・孫全員が一同に会する席となる。例年の庭でのバーベキューも規模を拡大して準備してくれることになった。こちらもいつもどおりその宿に電話をして、一泊分の夕食をキャンセルしてほしいと説明をしたところ、返ってきた回答は意外なものだった。

 

「規則のため、夕食キャンセルでの予約は受け付けられない」

 

注文内容は去年とまったく同じである。去年はそうしてもらえたのだが?と聞いてみたが、電話口の女性は一旦確認する、と言ってどこかに行った後、同じ答えをもって帰ってきた。料金の値引きは要らないから素泊まりさせてもらえないか、とも聞いてみたが、値引きは関係なく「夕食を取らない客の予約は受けられない」との回答であった。少なくとも電話受付の適当なあしらいのようなものではなく宿としての見解であり、これ以上電話口で粘っても状況は変わらなそうであった。では結構ですと言って電話を切る事になった。

 

我が家がこのタイミングで帰省を断念することはあり得ない。実家にはすでに妹夫婦が子供全員を引っ提げ大挙して押しかけることが決まっていた。隣町のビジネスホテルもあるがヘタをすると四室取る事になる。まずはもう一軒電話してみようと大昔泊ったことのある宿に電話をかけてみたが、やはり原則として夕食を取らない客は受け付けないことになっているとの返事だった。しかし、そのフロントの長らしい男性は事情を話すと、両親の元に初めて孫全員が集まる事、そのためにバーベキューをするので夕食が不要となる事などの背景を理解してくれ、「そういう事でしたら、今回は特別に」と言って、一泊の素泊まりを含む予約を受けてくれることになった。感謝の言葉を述べながら、電話を切った。

 

何軒も電話を掛けまくって確認したわけではないが、昨年と同じオーダーが急に、しかも複数の宿で同じように通らなくなった状況から鑑みるに、どうも個々の宿の判断ではなさそうな感触があった。折しも海を隔てた大陸の経済発展とともに、インバウンド需要の伸びは止まる事を知らず、田舎の温泉宿にもその影響が行きわたり始めた時期にあった。繁忙期とはいえ決して安くない宿、しかも旅行代理店のパッケージなどではなく、細かくオーダーを聞いてもらえるだろうとの思いもあって宿に直接連絡した中でのそのような対応であったから、どちらかというと旅館組合など温泉街全体としての意思決定なのだろうと思えた。その意味では、最初の宿の応対も残念でこそあれ恨めしいというような感情は全く起こらなかった。

 

ただ、初めての孫全員集合のタイミングでこれまでの恒例行事が外的要因により途絶させられる状況を目の当たりにして一抹の不安がよぎる。家には以前から、歳祝いを派手にやると人生をやり切ってしまって亡くなってしまう、というジンクスがあった。この後も両親が末永く健在でいてくれれば、と祈らざるを得なかった。またそれとは別に我が家にとって、そろそろ帰省のあり方を見直すべきタイミングに来ているのかもしれない、とも感じた。最初小学生だった子供達もいよいよ受験の声を聞き始めている。かつての息抜き・気晴らし・新しい体験のためのイベントも、もはや同じ事を繰り返しても当初の目的を果たせない時期に至りつつあるといえた。最初の宿も、今回気を利かせて調整してくれた宿も、帰省の目的ではもはや二度と使うことはないんだろうな、とふと思った。

 

そして結果から言うと、その年の冬の始めに父が亡くなった。仕事が忙しくまた事務手続きに慣れない弟をサポートし、相続手続きを処理するために何度か実家に戻る事になったが、それ以降温泉街には近寄らず、駅前のビジネスホテルを使うようになった。もちろん一泊当たりの料金もあったし、気分的に寛げる状況ではなかったこともある。その過程で弟夫婦と母が交代に体調を崩すなどして環境は一変し、帰省のイベントは事実上無期限に見送りとなった。

 

そしてコロナ禍が始まる。

 

今、それらの温泉宿がどうなっているのかは分からないし、調べてもいない。当時宿としてはその上位の意思決定に従ったのだろうし、その時点ではそれが温泉街の将来に繋がると信じていたのだろうから、関係もないのに現状を眺めて悲惨であろう状況をつぶさに確認したり、ましてやその状況にマウントを取って悪態をつこうなどとは思わない。ただ、あの時の違和感とそれに続く将来への不安が、我が家のジンクスの他にもう一つ、嫌な形で現実化してしまったのではないだろうか、と思うと寂しく残念な気持ちにならざるを得ない。

SNSで新しいCFがネタとして流れてきたので見てみたのですが、かの石原裕次郎の物まねをやってる芸人の人?を使って相変わらずぶっ飛んだネタを力技で押してくるCFでした。いや、私は好きなんですけどね。


で、外出自粛で会社に行くのもままならない状況で、買い物に行っても何となく保存食に目が行く昨今、ちょうど話題のもの、と思って買って食べてみたんです、カレーメシ。


まず、開封して目に飛び込んでくる乾燥ご飯。一粒一粒が乾燥してる、マジかよ。これでそれなりだったら凄いぜ。昔アメリカで、スーパーマーケットになんかちょっと変わったカップヌードルがあったのでよっしゃと思って買って食べた時のあの残念な感じ。聞くところによるとイギリスの即席めんもだいぶひどいそうですが、アメリカのアレはちゃんと日清製だったので(たぶん現地向け製品なんでしょうけど)日本人でも満足できる、と思い込んでけっこうショックだったのもあって、恐る恐る食べてみたのですが。


いやあ、ちゃんとウマい。


やっぱり即席食品で味が濃いし、カレーだし、食べてて食べ飽きないか、と言われるとそこまで完璧ではないのですが、まず旨い。野菜ジュースとかがあれば一人分は全く問題ないし、飽きるという点以外は乾燥食品なので日持ちもするし、お湯とスプーンだけだし、非常食としても十分有用だと思いました。何より、あの乾燥ご飯をここまで食事として完成させるこだわり。乾燥食品としては乾燥豆腐を使ったカップスンドゥブ以来の感激レベルの推しです。日本の食に対するこだわりというか、平均レベルの高さを改めて感じました。メタクソに不味いものってホント少ないですよね。


しかし、そうすると逆にあのCFを始めとするマーケティングの方向性が少し疑問になってくる。もう完全に色モノに割り切って徹してる感じなんだけど、それだと製品そのものの良さに全然触れていない気がしてきています。ちょっとは「災害に備えて」みたいな話題を盛り込んでもいいんじゃないかな、と。まあ日清社内でそういう議論もあった上で今の路線を突っ走ってるのなら100%余計なお世話なんですが。


キャンプをしてるブロガーの人によるとカレーメシはレシピの5分よりは7分の方がお米の炊け具合がよいそうだ、ということだったので私も7分でやってみました。比べてないけど乾燥ご飯の復元具合は7分で文句なしです。

前回Nゲージの事を書いたのですが、善い所、楽しい所だけを書いたのでほとんど満足してしまい、「ネットの悪口を書きます」という予告を全うする気力がほとんど失せてしまっていたのですが、Nゲージとはあまり関係ないところでも思う所があったのでちょっとだけ書いておきます。

端的に言うと、転売屋が横行している、ということです。Nゲージの車両セットの場合、セットの中身が何両入りか、動力車は入っているか、等によりますがだいたい定価で1~2万円というのが一般的です。先の急行電車セットの場合メーカーの製品紹介を見れば分かりますが、3両+3両で税抜き13,000円です。これがネットだと大体25,000~35,000くらいの値段がついて売られている。その1万円以上の差額はどこへ行くんだと。発売直後に買い占めて、欲しい人に渡すまで何もせずにしまっておいた事にその値打ちがあると言い張るのかと。驚いたのは、某ネットマーケットに全然関係ない業種、例えば健康食品とかキッチン用品の店として出店しているような所が、どういうわけかシレっとNゲージセットを出品しているのを見つけたことです。値段検索サイトあたりから探してみるとパラパラと出てきます。業種が違うお店の人が、ネットマーケットの普通のページには並ばないような商品を何を考えて仕入れたのか、ちょっと想像がつかない。

転売屋といえば、最近のウィルス騒ぎに際していち早くマスクを買い占めてガレージセールサイトなどで高値で展示しているようです。本当に卑怯な人間が跋扈する世の中になったものです。私が神だったら狙い撃ちで雷落としてやるんだけど。

必ずしも万能薬ではないのですが、ダフ屋を締め出す方法の一つとして、「公式が転売を仕切る」というのがあります。Jリーグあたりでは取り組みが始まっているらしいですが、アメリカ4大スポーツではもっと大々的にやっています。チケット買ったけど急に行けなくなってしまった、キャンセルせざるを得なくなった、そういう時にはたとえばNFLやNBAの専用サイトに行って申し込むと買い取ってくれるんです。オフィシャルだから変なマージンを挟むことがないので、手数料くらいで払い戻してくれる。ほしい人はキャンセル待ちみたいにしてチケットが探せる。チームやリーグは空き席が埋まる。ネット販売ならではのサービスだと思いますがまさにウィンウィンの関係です。マスクは無理かもしれないけど、Nゲージあたりは同じ事やればポポンデッタみたいな良心的な販売店と協力して中古相場を相応に安定化させられると思うだけど。そうすれば値段的な取っ付き易さから裾野が広がり業界としても悪いことないんじゃないかな。というか、いずれ一般的に「そういう配慮をしない業界は公式が悪い」くらいの良識にまで広がってくれるといいんだけどな、と思いました。

別のブログサービスの終了という連絡があって、これまで使った事のないブログサイトにアカウントを作って移設することになったため、ついでに中身の整理をしてみたんです。こちらのブログはもともとアメリカ赴任の際に借りる家を家族と検討するために使い始めたものでしたが、その後もなんやかや見てくださる方に向けてアメリカや帰国してからの生活状況を載せてみていました。で、その移設することになったブログにも向こうでの生活に関する記事が少しあったので、まあ大した内容ではないんですが、こちらに集めてみました。今のブログサービスは記事の日付も指定できるようになっているので「New」とか出てくれなくてやたら昔の記事ばかりになっているのですが、もし暇で暇でしょうがなかったりしたら読んでみていただいて時間つぶしにしていただければ幸いです。移設した記事はカテゴリ「発見アメリカ」と「日記」の2007年以前に入っています。

実家に預けておいた荷物を整理した際に、中学の時に買ってもらったNゲージが出てきた。懐かしいので捨てずに自宅に持って帰ってきて、少し買い足して遊んでみることにしたのだが、その際に感じた、昨今のNゲージ界隈の市場動向についての感想をまとめてみようと思う。

 

スタート・買ってもらった物

その実家から持ち帰った品物のラインナップは、ディーゼル機関車DD51(動力車)が1両、寝台特急のオハネフ25が1両、変わった形の貨車トムフ1が1両、田舎の駅、線路数本、それに後から自分で買ったサハシ455が1両という陣容であった。サハシ455はKATO、それ以外はTOMIXの製品である。線路が一周つなげられるだけの数揃っていないのと運転コントローラーがないので、当時は並べて遊ぶだけであった。ン十年ぶりにそれらを眺めてみると、まず周回ができるだけの線路と運転コントローラーが欲しくなってくる。とりあえずメーカーの情報などを取っ掛かりに現況を概観してみることにした。

 

日本のNゲージメーカーの概況

鉄道模型趣味は世界共通のものであるのだが、規格としてのNゲージは日本が断然隆盛を誇っている、というよりは他の国ではもっと大きなサイズのものが主流であるようである。日本のNゲージメーカーとしてはトミーテック(ブランド名TOMIX)と関水金属(ブランド名KATO)が2大メーカーで、マイクロエース、グリーンマックスというブランドが追随し、その他個人ブランドに至るまで小規模なメーカーが数知れず、という状況のようである。さらには、トミーテックをブランド名としてジオラマの取っ付き易さを売りにしたデフォルメタイプの製品群もあるらしい。昔エンドウというブランドも見た記憶があったのだが、ネットで検索してみると現在は Nゲージからは撤退しHOゲージ(Nゲージより大きいやつ)に特化しているとのことであった。

 

もともと、動力や電気の扱い方が規格化されていて趣味としては自作も十分にできる内容のものであるようなのだが、最近はお店がメーカー品を販売するだけでなく、中古品を扱ったり独自ブランドの製品やキットを販売したり、と色々な形態があり、模型を楽しむ目的に対してのアプローチが様々に提供されている様子が伺える。うーん、昔と比べてもより一層ハマると奥が深そうだ。

 

線路と運転コントローラー

線路を丸くつないで運転コントローラーで車両を動かすのはNゲージ車両を手に入れた時からの夢であった。しかしコントローラーの値段は当時でも5,000円以上もしたので、中学生の私には高嶺の花であった。

 

今だとKATO、TOMIXなどからは、丸く組める線路一式とコントローラーがセットになったスターターキットが発売されている。コントローラーの値段は当時とそんなに変わっていないようだが、このスターターセットだと線路も含めてバラで買うよりだいぶお得になっている。調べてみると、コントローラー自体はTOMIX、KATOとも大体共通規格で一方のものがあればもう一方の車両を動かすことができるようなのだが、線路はジョイント構造が両メーカーで全く異なり、TOMIXのレールを流用しようとするとTOMIXのレールを買い足すしかないことが分かった。このようなスターターセットは今やなんと家電量販店のネットショップでも扱っている。ということでポイントカードを持っている家電量販店のサイトでTOMIXのスターターセットを購入することとし、結果として念願の運転コントローラーはTOMIXのものを入手することになった。

 

届いたスターターセットは手提げの取っ手がある紙箱に一式が入っていた。おそらくKATOの製品も同じような感じかと思われるが、大振りの紙箱は中にだいぶスペースが余っているのだが、実はそのスペースに追加の線路や車両なども格納できるよう紙箱の収納が組まれており、贈答用の海苔の箱に入っていた私の機材は駅舎キットを除いてすべてスターターセットの箱の中に綺麗に収まってくれた。つまりこのキットを買った後、追加購入した製品も一緒に収納できるようにワザと大きめの箱がデザインされているのである。かゆい所にサッと手が届く感じはさすが趣味の世界、と感心した。こういう経験を踏まえてまた深い沼に引きずり込もうという戦略なのであろう。見事にその策にはまったのである。

 

ディーゼル機関車と寝台車1両だけの編成であっても、モーター音を上げて線路を回る様子は30年越しの念願がかなった瞬間である。しかし、趣味の世界は恐ろしい。一通り走らせてみると、今度は固定編成が欲しくなる。とはいえジオラマを設置するような場所は自宅にはなく、いちいちレールを敷いて遊び、外して片付け、をやらないといけない状況で、何本も編成を持ったところで遊ぶ機会にも限度があることは明白である。これ一本あれば、という1編成だけを選ぶことにした。

 

ここではその選定プロセスは割愛するが、考えた末にサハシを持っていた457系、かつての花形急行編成を選ぶことにした。

 

車両の販売

中学の時にお店で見たのは1両ごとに重厚なプラスチックケースに入って棚に積まれた車両群であったので、同じような単品売りをイメージしていたのだが、現在の製品ラインナップとしては特急形、急行形に代表される形式別固定編成の車両については車両セットでの販売が基本のようである。さらに私が知らなかっただけなのだが、編成の個別性/汎用性により、車両セット(基本・増結)で完結するものと、車両セットを中心にして単品を買い足して補足する製品パターンのものがあるようで、私がターゲットにした457系の場合、KATOやTOMIXは後者、マイクロエースが前者で製品を出しているらしいことが分かった。

 

また、車両セットを販売する方法はどのメーカーも似たような感じで、基本的には一旦新製品として一定数販売すると供給は打ち止めとなり、その後は市場に出た分(=中古市場)を探すかメーカーにリクエストを出すなどして再生産を待つ、という形になるようである。

 

過去発売された車両セット

探してみてまず分かったことは、お目当ての急行型車両セットが発売されたのはどのメーカーもだいぶ以前のことであり、なおかつこの457系純正編成というのは現在のNゲージ市場においてもそれほど人気がある製品ではない、ということである。後述するが在庫整理をやっている模型店の棚で一番多い形式が実はこの急行型電車であった。同じ457系でも後年の近郊形改造車、ローカル色編成などはいくつかのバリエーションがまだ多く出回っており、現存車あるいは過去に乗車経験があるといった同時代性を具えた親近感のある車種として販売されているようにも見えるのだが、前述の通り急行形電車が都市間輸送の花形であった姿を再現したい私にしてみると残念ながらそれらには食指を動かされない。さらに上野口の急行を組めるものを条件に加えると、車両セットとしてはKATO、TOMIX、マイクロエースでそれぞれ1種類ずつ、そのどれかを入手する、というのが私のミッションであることが認識できた。それにしても、自分が選びに選んだ1本がジャンルの中でもマイナーかつ人気がないと分かってしまうのは何とも言い難い寂しい気持ちになる。

 

ネット市場

まずは現品情報確認を兼ねてネットで検索してみたのだが、ネット市場については別途記載したい。ちょっと見回っただけなのに色々と疑問が噴出するありさまで、結果後述するように模型屋の実店舗を見て探すだけにすることにした。普段便利に使っているネット市場がこの件については全く当てにならない、と分かったことは驚きであった。実はもし近所の模型屋で見つからなかったら、ネットには頼らずにひたすらメーカーにリクエストを出して再販を待つ決心までしていた。

 

模型屋めぐり

近所でNゲージを扱っていると思しきお店をリストアップし、一通り見回ってみることにした。

 

A店

スターターセットの購入で利用したように、いくつかの家電量販店はネットで取り扱いをアピールしていたのが昔と違って興味深かった。まあ考えてみれば、昔もそこらのスーパーのおもちゃ売り場でNゲージを扱っていたわけで、おもちゃコーナーの場所が昔と変わっただけ、ということかと思う。ネット通販と店舗販売では売り方が違うのは知っていたが、あえて店舗での品ぞろえを見てみよう、と買い物ついでに最初に訪れてみた。秋葉原など周囲に専門店も立ち並ぶ地区の店舗だったら様子が違ったのかもしれないが、街中駅前の店舗の品ぞろえはほとんどないに等しい状態。やはり数を売る商品ではないのだろう、扱いはネット中心ということかと思うが、先述のように商品発売のサイクルが特殊なので、家電量販店がネット通販で扱う商品として適しているのかがよくわからない。マニアを唸らせる品ぞろえをやる分野とも思えないし、購買者がわざわざ家電量販店を選ぶとしたら理由は何なのだろう。等々、自分が利用しておいて言うのも何だが別の観点で興味深い。

 

B店

HOとNの扱いが半々といったところ。店内にNのジオラマが飾ってあり、店の主力の一つではあるようである。店員の数が多く、それぞれが常連と思しき客と細かい話をしていた。HOを大きく扱っているところからも、すでに相応の投資をしているヘビーユーザーには心強いパートナーだろうな、と感じたが、30年ぶりの出戻り新人にはやや敷居が高く感じられた。

 

C店

新品もあるが中古がメイン。品物を見ている間にも2、3の客が買い取りを申し込んでいた。中古の単品車両が包装された上でカゴに縦に挿して並べてあったのには最初ギョッとしたが、まあ出入りする客にそういう所をぞんざいに扱う不届き者がほとんど居ない、という事なのだろうと思った。逆に慣れてくると、切妻のカラーリングからおおよその車種を区別しろ(出来るだろう)と言われているようで、マニア心がくすぐられる様に思った。

 

ポポンデッタD店

ここは各店にジオラマを設置し、有料で時間貸しをやっているそうである。こちらの単品中古品は、小さな部品などと同じように数点をフックに重ねてかけてある形。さすがに同じものばかり並ぶ訳もなく、品物を探すためにはぶら下がった車両を一点一点見ていく必要がある。手間ではあるが、こういう作業も趣味のものだと一向に苦にならないのが不思議である。状態の良い帯付きサロ455(KATO)の中古品があったので購入。

 

E店

HOメインでB店以上にディープな客層向けの雰囲気、というか基本注文取り寄せ、と無言の圧をかけてくる系。お呼びでなかったので早々に退散。

 

F店

模型専門店ではないお店の模型コーナーながら、かつてはジオラマも展示してあり会社帰りにその趣味の先輩とバッタリ会って二人でジオラマを凝視していた思い出の店であったが、数年ぶりに訪れてみたところ模型の扱いは撤退の方針の模様。457系のサロ、サハ、サハシが大量に積んであった。在庫一掃の値札が付いているかと思いきや新品定価。

 

ポポンデッタG店

新品?新品同様?KATOの基本・増結セットをまとめて売っていた。まったくの定価。見つけた時は思わず声が出そうになった。即買い。

 

ポポンデッタH店

中古のTOMIX基本セットを売っていた。G店より先にこちらを見ていたら即買い確定であった。G店で買った基本・増結セットに持っていたサハシとD店で購入したサロを連結しよう、と思ったのだが、メーカーをすべてKATOで揃えたのにカプラーがセットと単品で異なるためそのままでは連結ができない。ということでこのお店で交換用カプラーを購入。G店同様、品ぞろえがよくウィンドウショッピングだけでも退屈しない。ちなみに帰宅後カプラー交換をやったのだが久々に視力を酷使してヘトヘトになった。

 

まとめ(模型店編)

模型店の立ち並ぶメッカ(どこだ?)は別として、自宅近郊で言うと中上級マニア向け店舗と初心者にもやさしい店舗があって、その中でもポポンデッタはサポートする顧客レベルの幅が広く品揃えもよく、中古品のレベルも高くて全体的に好印象であった。マニアになると物足らない所があるのかもしれないが、私の場合これからそこまでのめり込むことはないだろうから、今後も近所の3店舗を中心にお世話になるだろう。

 

次はネット市場(の悪口)を書きます。