こんにちは、ぼく。



あのね、きいてくれるかな。

ぼく自身が語りあえる場所を、
長いこと欲していたのだけれど、
独り占めしておくべきだった。

きみに教えてしまったことを、
いま、すこしだけ後悔しています。



気がつけばこの場所は、
きみに向けたことばであふれて、
きみにばかり、ことばがあふれて、
それに埋もれてしまったぼくは、
なんだかすこし、息がくるしい。

変われないんじゃなくって、
変わりたいんじゃなくって、
変わらないだけだったりするのかな。

甘えるな甘えるなとつぶやきながら、
砂糖よりずっと甘い安寧めいたものを、
この口にふくみつづけていたのかな。

そんなことを、かんがえています。




いつからだろうねえ。
きみから、終わりのにおいがするの。
ぼくのそばから離れていく、におい。

予感よりあきらかで、確信より曖昧。
いつかぼくは必要とされなくなる。



当たり前だよねえ。
ゴミはゴミ箱へすてなくっちゃ、
きれいな白い手がよごれてしまうもの。

こんなにご迷惑ならば、いっそ消えて、
ぼくがよごしてしまったものを、
すこしでも守りたいとおもうのに、
痛いことがだいきらいなせいで、
死ぬのがすごくこわいのです。

きみや、かぞくや、みんなに、
逢えなくなるのがこわいのです。



だのに無意味に強いぼくは、
正常に世の中を生きていくうえで、
誰かに与えてしまうご迷惑を、
かえりみず、何度も何度も、
いくらでも与えてしまう。

そうした異常なぼくとして、
ぼくはのうのうと脈を打つ。

きみのきらきらが消え果てて、
ごみためのような世界に戻っても、
ひとさまを絶えず困らせながら、
しょうもないぼくは生きている。
きっと、絶対に。



ああ、いまここでぼくが、
どんなにぼく自身をさげすみ、
かたく異常をいましめたとて、
結局はまたくりかえすのだろうな。

ひとさまにご迷惑をおかけして、
家族にかなしい思いをさせて、
きみといきるという夢も果たせず、
ごみくずでさえ役に立つせかいで、
ごみくず以下の塊に成り果てた、
ぶざまなぼくは、生きていく。



きみをすきだと、つぶやきながら。



ああ、正夢になった悪夢が、
ぼくの肺をきつくにぎりしめてる。

また、間違えたことに気づいた。
また、きみをさみしがらせてしまう。
今夜はきみといると約束したのに。

なんて価値のない塊なのだろうね。
またくりかえしているのだから。



ごめんね、きみ。
きみがいつか離れる日がきたら、
ぼくはきっと泣くのだろうけれども、
大丈夫だよ。ぼくは強いもの。
汚く、しぶとく、いきているから。
心配しないで、離れてください。

こんな塊の、くだらない恋愛ごっこに、
付き合わせてしまってごめんなさい。
ほんとうに、ありがとう。

ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。

きみは、きみとの日々は、
死ぬまでずっとぼくの誇りです。
死ぬまでずっと、ぼくの最愛です。

ありがとうね。
ありがとう。



ぼくは、きみがだいすきだよ。



これ以上ご迷惑をおかけしないよう、
忘れたものをちゃんと届けたら、
朝までなにをしていようかなあ。

きみのことばを、よみかえそうか。
きみの声を思い出していようか。
きみのあたたかさを、なつかしもうか。

いとおしい時間の、出来上がり。
いとおしくて、きっと泣いてしまう。





では。