富山県氷見市長の講座 | 元野田市議会議員 えんどう達也 オフィシャルブログ Powered by Ameba

富山県氷見市長の講座

長野県佐久市における研修の中での本川祐二郎富山県氷見市長の講座内容です。

氷見市では閉校となった学校施設をリノベーションする事によって市民のニーズに即した役所作りをした。まずは多くの市民の代表からさまざまな意見を取り入れる。それに準じて、市庁舎を作っていくというコンセプションの下に庁舎と建てた。

その結果国際大会で金賞を受賞するなど市外からも評価を得ている。氷見市長はトップダウンの市政ではなく、ボトムアップで市民の方の知恵、技術、ノウハウをフル活用する事を基本としている。そのため、例えば、売れる前の地元出身の漫画家を活用して、市の広報などで使うマンガを格安で依頼する(有名になった後では高値となる)。

イノシシ対策で防護柵を作ろうと考えていたら、市民の人から床屋でもらった髪の毛を洗濯ネットに入れておけば人の臭いがするため、イノシシよけになるという情報をもらう。まさに市民との会話や対話の中で持っている知恵やノウハウを活用している自治体だと言える。

行政はややもすれば、トップダウンで行政側が講じているサービスこそが市民の為になると思いあがってしまう瞬間があります。ガバナンスの観点から一市民の意見よりも、市民全体の意見を反映しなくてはいけないという立場もありますが、時として、この思い上がりが市民との摩擦や市役所に対する不信につながりかねないのではないでしょうか?

これからの時代はボトムアップが求められていると考えます。新しい役所庁舎を作るのに、市民の意見を反映させた庁舎作りというのは、なかなか想像がつかないことかもしれませんが、これこそが新しい住民自治、真の住民自治と言えるのではないでしょうか。