結局のところ俺は一体何に感動するのかと云うと笑ってしまう。ああだこうだとゴタク並べて人生観語ってはいるが、結局のところ俺は一体何に感動するのかと云うと、思春期のあの何とも言えない危うさ、不安定さ、狂気さえも感じるあの瞬間だ。つまりはあの年、あの時、あの瞬間でしか感じられなかったことへの、言い換えると例えようのない心象風景への切なる回顧、モヤモヤとした嫉妬、そしてあの頃の感覚を今はもう失ってしまったのだということへの絶望なのである。その絶望感にある種の快楽を感じている俺はやはりマゾヒストなのかもしれない。