特に魅力的ではなかったが感心したのはサントラ音楽がなかったことと、シンプルなストーリーをストレートに見せていること。
小津の映画がそうであったように、映画的な装飾をあまり用いずその国の風土や人をできるだけありのまま(作ったものではあるが)リアルに描くと、その描写力に思わず見入ってしまう。
役者がやはり上手い、
日本の役者のようにリアルな芝居をしてほしいと頼んでも役者の観察力や想像力が乏しいのかどうしても芝居をしているという不自然さが出てしまう、なんてことが海外の役者にはあまりない気がする、何の差なのだろうか?芝居に対しての学習がしっかりされているか否かの差か?役作りの時間の差か?撮影のしている時間の差か?
日本には昔から虚実皮膜論がありながら情けない…
4ヶ月、3週と2日は映像的に技巧的になりすぎた現在の映画界にストレートに映像的にもストーリー的にも映画を展開させていくことの美しさを改めて感じさせてくれた映画ということでカンヌでの授賞があったのだろう。 テオ・アンゲロプロスやタルコフスキーなどは昔から映画が時間芸術だと意識せざるを得ない作品を多々発表してきたが、彼等の作品より眺める時間を凝らす時間に変えて見やすくしたのが4ヶ月、3週と2日だと思った。