恋愛映画について駄文つらつらと | 遠藤一平のブログ

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率直に思ったことを適当に綴ってます。極私的散文

自分なりに21世紀になってから泣けるラブストーリーものでいいと言われているアジア映画は何か厳選してみると…
日本「世界の中心で愛を叫ぶ」
中国「初恋の来た道」 韓国「ラブストーリー」になるのだが、
多くの女性はどれ派なんだろう?
僕はベタベタ度から言うと一位が韓国、二位が日本、三位が中国という感じ。
個人的には「世界の中心で愛を叫ぶ」はいやらしいパクリ映画で最低で、論外、「初恋の来た道」が一番佳作だと思う、そして韓国の「ラブストーリー」はベタベタだがわかりやすくインパクトはあるが好きになれない、しかしいまだに根強いファンがいるようだ。日本人がラブストーリーに期待して見るアジア映画は明らかに韓国映画だ。韓国映画の特徴だが、ねっちっこくて物語物語しすぎて、ご都合主義でやり過ぎて嘘くさいが、情熱的な恋文のような熱さがいいという人にはいいのだろうか?
凄まじく愛しく情熱的なのはわかるが、なんかしっくりしないのが全ての韓国映画の特徴、はっきり言って作り話です、とピリオドが打ちやすいものばかり。宝塚的な舞台を見てる感じ(気持ちよくさせるやり方はわかるが…)。とにかく強引に何か結びつける終わり方をやたら好む。ただ人間の執念深さ、情の深さは誰の心も打つ気はする。しかし相手にされなかったらとにかく寒いだけ。泣きすぎ叫びすぎ、やはり歴史的な背景が国民性を築いているとしか思えない。やはり怨み節のハンなのか…
日本はやや韓国に比べてやや冷めてる、もう少し現実的でリアリティを中途半端に求めているのがラブストーリー好きを夢心地にさせない要因ではあるが、うまくやれば全世界でウケる写実的なレベルは少しある、ただどうしても夢がない、ロマンがない、それは日本人のシャイさと男性が女性を殺し文句で口説くのは平安時代の貴族から始まり、心中ブームがあった戦前で止まってるのに起因するのかもしれない。だいたい現実の世界で「君はまるで~のようだ」系の詩と花束を雨の中で待ち続けた男に渡されても日本の女性はひくだろ…ストーカーとみなされ警察に通報されるのがオチな気運が強くある

わびさびと儒教的な暗喩表記を巧み使う中国のラブストーリーはうまいと思う、「初恋の来た道」はよくできていた。80分という尺でよくあそこまでシンプルに描いたと感心させられたが、あれは監督がチャン・ツィイーに熱烈な愛情を注いでるからこそできた映画、半ば彼女のドキュメンタリー映画みたいな点と、カメラを通した監督が密かに抱くチャン・ツィイーに対しての疑似ラブストーリーが頭から最後まで続く点、その2点が泣ける要因だろう、それと何よりタイタニックあたりを意識した音楽、その組み合わせが巧みであれだけのものを仕上げている。映画として上物。韓国映画のベタベタなど追いつけるものではない。

日本では80年代90年代までの大林宣彦はある意味凄いラブストーリーの名手。岩井俊二もそのコピーのような元助監督、行定勲も大林宣彦の純粋さには勝てないだろう、とにかくベタベタだが、尾道三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は今見ると笑ってしまう部分もあるが、現代の日本人にはないものがある、まだテクノロジーに支配されていない昭和の純粋な青年が書いた恋文的な映画ばかりで貴重な作品ばかりだ。
大林宣彦作品は「青春デンデケデケデケ」まで、見れる作品ばかり、登場人物に愛しさを感じれるように丁寧に演出されていて今の韓国映画のベタさくらい熱く、韓国映画以上に優しく愛情に溢れている。
もう時代的にそういうものを描くのは不可能かもしれない、また求められていないのかもしれない…
日本においてはどんなラブストーリーが成立するんだろう。
韓国はまだ男がリードしているがこれからは先進国ではラブストーリーは女性がリードしていく気がする。
テクノロジーが進化し、戦争がなくなり、女性が社会に平等に台頭してくると男がマッチョである必要が薄れてくる。すると恋愛の形も微妙な変化がおきてくるのだろう。