今朝の読売新聞で面白い記事がありました。

東大で入院精神療法を誤って算定していたため、患者563人に対して返還するというものです。

病院は解釈を誤った誤請求だと主張していますが、どうみても不正請求です。というのも、精神保健指定医でないと算定できない高い点数を算定していたり、30分以上という要件も満たさないで算定していたからです。

そして、その発覚の経緯が重要です。

元入院患者が不正に気付き、返還を請求したということなのです。

通院精神療法や入院精神療法は、精神科医にとって主要な収入源です。特別な技術だから特別に高い診療報酬が設定されている・・・というのはあくまで建前です。実質は不正の温床です。

また、不正とまではいかなくとも、それだけ高い報酬に見合った仕事をしていないのが現実です。「ドリフターズ診療」という言葉もあります。

適当な問診、そしてそれ以上に適当な投薬・・・いったい何が「技術料」なのかさっぱりわかりません。

しかし、今回の件でわかったことがあります。一人の患者が声を上げるだけで、何百もの余罪が暴かれるということです。

皆様も是非やって下さい。最近は明細書をもらえるはずですので、どんな保険点数が算定されているのか患者も理解できるはずです。5分以上診察しないとつかないはずの在宅・通院精神療法が、ほとんど診察していないのに算定されていませんか?

患者一人ひとりが明細を確かめ、レセプトを開示するだけで、精神科医の不正の多くが暴かれるでしょう。

消費税なんて上げなくていいんですよ。精神科医が不正に食いつぶしている社会保障費を回収するだけで十分まかなえますよ。