留置所看守が、拘留されている容疑者に対し、管理目的で過剰に睡眠薬を与えたことが問題になっているようです。精神病院では当たり前に行われていることですが・・・

 

さて、「睡眠薬」「睡眠導入剤」でニュース検索すると、ひどいニュースばかり出てきます。

-死亡乳児の尿から睡眠薬 大阪、寝かし付けるためか‎
-借用書奪おうと睡眠薬、飲まされた男性死傷事故‎‎
-警官のクルマが電柱衝突、事故前に酒と睡眠薬飲む‎
-睡眠薬飲ませ、少女にわいせつ=中学教諭を逮捕-DVD作製、被害99人か・警視庁
-ダル弟、薬で錯乱し女性ボコボコ…「子供さらう」脅迫メールも‎
-八幡西の薬物混入:男を傷害罪で起訴--地検小倉支部 /福岡

終始こんな具合です。

 

睡眠薬が乱処方されているのに、「睡眠薬はもはや常備薬に近い存在といえそうで医者の指示に従い、正しく飲用すれば副作用もなく、安心して利用できると専門家は口を揃える。」というあたりはもう滅茶苦茶です。

さて、ニュース検索からわかることは、「睡眠薬は犯罪に利用されやすい」ということです。そして、その背景にあるのは「入手しやすい」という事実です。

 

本当に簡単に手に入ります。精神科の門を叩き、眠れないと自己申告するだけで、検査もなく簡単に睡眠薬がもらえます。薬に対する説明はないか、あったとしても「安全」「副作用はほとんどない」という程度です。本当の危険性を知りながら嘘をつく医師と、不勉強(業務上怠慢)な医師こそが、この蔓延する薬物犯罪の根本原因とも言えます。

 

今や、患者の方が薬の副作用について良く知っています。本来しっかりと患者に説明しないといけない立場にある医師が本当に必要な情報を伝えないからです。そうなれば自分の身は自分で守るしかありません。

 

しかし、本当の情報を知ってしまったら困る人々がいます。睡眠薬の依存性や習慣性に関する情報を躍起になって否定する精神科医がいます。その分野で有名な某精神科医は、製薬会社が提供するHPで「近所のおばさんが不眠症の患者さんを苦しめる」という持論を展開しています。(検索してみて下さい)

 

彼は、「このホームページをご覧になっている不眠症で悩む患者さんたちは、相談に乗ってくれる先生、治療を受けている先生からの生活指導、服薬指導を必ず守って、不眠を解消しましょう。くれぐれも近所のおばさんの間違った話を信じて、とんでもない事にならないように!」と締めくくっています。

 

長期処方の危険性、常用量依存や離脱症状の問題を患者に伝えない精神科医と、正確ではないかもしれませんが本質的・直感的に正しい近所のおばさんのアドバイスと、どちらが本当に患者を苦しめているのでしょうか。古典的ギャグである「お前が言うな」ってやつですね。そのタイトルと締めの言葉を拝借しますね。

 

くれぐれも精神科医の間違った話を信じて、とんでもない事にならないように!


星星星星星星星星星


東京新聞の社説です。


ポイント↓↓↓

閉鎖病棟の部屋に陽性患者と未感染の患者を混在させていた例もあり、専門家からは「放置という虐待に当たりかねない」という指摘もある。