128人という死者を出したパリの同時多発テロ。
戦闘機や戦艦、武装部隊が移動してくる戦争では、敵の動向を事前に察知することは比較的しやすいといえるでしょう。
国と国の戦争ともなれば、事前になんらかの大きな動きがあるはずで、スパイやら、スパイ衛星やレーダーで察知ができるからです。
ところが、テロは厄介です。
各国とも事前に情報をつかんで阻止するように情報戦を行っているようですが、すべてを実行の日まで明確につかむのは難しいはず。
なにせ、今回のテロも使われた武器はAK47と人間爆弾なのです。
車で駆けつけていきなり銃を乱射し、最後は自爆でさらにダメージを与える・・・
誰もが自由に移動できる国であるほど、民間を襲撃対象にしたテロでは防止するには全国民をICタグや通信監視をするほかないのです。
さて、今回の事件でISが犯行声明を出していますが、これが実に呪いの奥深さを語っています。
毎日新聞の報道から引用します。
http://mainichi.jp/select/news/20151115k0000m030076000c.html
過激派組織「イスラム国」(IS)は14日、インターネット上に「(ISの)戦士たちが“不貞の都”を攻撃した。爆弾と自動小銃で武装した8人の同胞がパリの選ばれた場所を標的にした」などと犯行への関与を主張する声明を発表した。
ISの声明は「いまいましい十字軍とのパリでの戦い」と題され、「ISフランス州」名義で出された。従来のISの声明と共通の書式を使い、フランスが9月からシリアで参加している対IS空爆や、イスラム教の預言者ムハンマドに対する風刺を非難した。これとは別にネット上に投稿されたIS広報部門による映像では、「空爆を続ける限り平和はないと思え。(IS支配地域に)移住できない者は仏国内で作戦を実施せよ」とテロを扇動した。
『呪われた世界史』でも取り上げた、十字軍を持ち出してきました。
十字軍は、聖地への巡礼をする人々を守るために結成された組織ですが、キリスト教信者の安全確保のために、危険を排除した、ということです。
それは、排除される側にとっては殺戮でしかないわけで、その復讐だと言い訳しています。
このあたりは、キリスト教とイスラム教の聖地が一部重なっていることにも問題がありますが、そもそも、キリスト教国は、その昔、イスラム教国より圧倒的でした。
しかし、いまはそうではありません。
近代的な兵器が普及し、行き渡ったことで、日常生活が安全な社会ほど敵意と武器を持ったテロリストに弱いともいえます。
まさか、ふと立ち寄ったカフェで、盛り上がっているライブで銃が乱射されるなど
誰が考えるでしょう?
自分は頭がおかしいので、街に出ると「こんな無防備なら、いますぐ銃乱射に手りゅう弾2、3発ですげえ殺せるわ」とよく思います。
同時に、ことが起ったら、どこへ潜むべきかも考えます。
しかし、外ならともかく、店の中では1mの高さで球をばらまかれれば、何が起きたか理解する前にたぶん、しんでしまうでしょう。
報道では、テロリストは床に伏せた人に対しても射撃したということです。
これは、報道を聞いた時に「床に伏せれば安全だったか?」を考えたのですが、そこまでする余裕がテロリストにあったわけです。
なにしろ、最後は自爆ですから。
しかし、このニュースでもっとも恐ろしいのは
ISフランス州
を名乗っていることです。
ISはフランスを統治下に置く国造り、つまり、欧州を支配下に置こうと考えていることがわかります。
むろん、勢力拡大が続くようなら、大きな戦争になるでしょう。
それとも、勢力拡大が成功したなら、ISにつく国がないとも言えません。
世界が『呪われた世界史』で予見したものより血みどろで、早い勢いで進んでいるのが
なんとも恐ろしいことです。
現在の世界情勢についても、問題点を洗い出したのですが、まあ、過去の遺恨が世界のあちこちにくすぶっていること。。。。
G20が開催されていますが、先進国というか、世界をリードすると自負する国こそ、あちこちから恨みをかっていること自体、もうすでに問題でしょう。
呪われた世界史/双葉社
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戦闘機や戦艦、武装部隊が移動してくる戦争では、敵の動向を事前に察知することは比較的しやすいといえるでしょう。
国と国の戦争ともなれば、事前になんらかの大きな動きがあるはずで、スパイやら、スパイ衛星やレーダーで察知ができるからです。
ところが、テロは厄介です。
各国とも事前に情報をつかんで阻止するように情報戦を行っているようですが、すべてを実行の日まで明確につかむのは難しいはず。
なにせ、今回のテロも使われた武器はAK47と人間爆弾なのです。
車で駆けつけていきなり銃を乱射し、最後は自爆でさらにダメージを与える・・・
誰もが自由に移動できる国であるほど、民間を襲撃対象にしたテロでは防止するには全国民をICタグや通信監視をするほかないのです。
さて、今回の事件でISが犯行声明を出していますが、これが実に呪いの奥深さを語っています。
毎日新聞の報道から引用します。
http://mainichi.jp/select/news/20151115k0000m030076000c.html
過激派組織「イスラム国」(IS)は14日、インターネット上に「(ISの)戦士たちが“不貞の都”を攻撃した。爆弾と自動小銃で武装した8人の同胞がパリの選ばれた場所を標的にした」などと犯行への関与を主張する声明を発表した。
ISの声明は「いまいましい十字軍とのパリでの戦い」と題され、「ISフランス州」名義で出された。従来のISの声明と共通の書式を使い、フランスが9月からシリアで参加している対IS空爆や、イスラム教の預言者ムハンマドに対する風刺を非難した。これとは別にネット上に投稿されたIS広報部門による映像では、「空爆を続ける限り平和はないと思え。(IS支配地域に)移住できない者は仏国内で作戦を実施せよ」とテロを扇動した。
『呪われた世界史』でも取り上げた、十字軍を持ち出してきました。
十字軍は、聖地への巡礼をする人々を守るために結成された組織ですが、キリスト教信者の安全確保のために、危険を排除した、ということです。
それは、排除される側にとっては殺戮でしかないわけで、その復讐だと言い訳しています。
このあたりは、キリスト教とイスラム教の聖地が一部重なっていることにも問題がありますが、そもそも、キリスト教国は、その昔、イスラム教国より圧倒的でした。
しかし、いまはそうではありません。
近代的な兵器が普及し、行き渡ったことで、日常生活が安全な社会ほど敵意と武器を持ったテロリストに弱いともいえます。
まさか、ふと立ち寄ったカフェで、盛り上がっているライブで銃が乱射されるなど
誰が考えるでしょう?
自分は頭がおかしいので、街に出ると「こんな無防備なら、いますぐ銃乱射に手りゅう弾2、3発ですげえ殺せるわ」とよく思います。
同時に、ことが起ったら、どこへ潜むべきかも考えます。
しかし、外ならともかく、店の中では1mの高さで球をばらまかれれば、何が起きたか理解する前にたぶん、しんでしまうでしょう。
報道では、テロリストは床に伏せた人に対しても射撃したということです。
これは、報道を聞いた時に「床に伏せれば安全だったか?」を考えたのですが、そこまでする余裕がテロリストにあったわけです。
なにしろ、最後は自爆ですから。
しかし、このニュースでもっとも恐ろしいのは
ISフランス州
を名乗っていることです。
ISはフランスを統治下に置く国造り、つまり、欧州を支配下に置こうと考えていることがわかります。
むろん、勢力拡大が続くようなら、大きな戦争になるでしょう。
それとも、勢力拡大が成功したなら、ISにつく国がないとも言えません。
世界が『呪われた世界史』で予見したものより血みどろで、早い勢いで進んでいるのが
なんとも恐ろしいことです。
現在の世界情勢についても、問題点を洗い出したのですが、まあ、過去の遺恨が世界のあちこちにくすぶっていること。。。。
G20が開催されていますが、先進国というか、世界をリードすると自負する国こそ、あちこちから恨みをかっていること自体、もうすでに問題でしょう。
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