シリア難民がEU諸国へ脱出してヨーロッパは大混乱です。

それにアフガン難民に、アフリカからの難民と・・・・

ヨーロッパの戦争のない平和な国を目指して民族大移動に近いことが起こっています。


これは『呪われた世界史』でも書いたことですが、たとえばISは昔からヨーロッパをはじめ世界で起こってきた、「突然やってきた異民族が武力で国を設立してしまう」というまさにそれを達成しようとしている瞬間なのかもしれません。

もし、かれらが難民を取り込んだら・・・

って、難民の多くはISのせいで祖国を追われた人も少なくないので、まあ、ないとは思いますが。


さて、100万人単位のオーダーでやってくる難民たちは、とりあえずドイツをめざしているようです。


ドイツをはじめ、ヨーロッパ先進国では日本ほどではありませんが、少子高齢化が進み、子どもを生む世代を移民でまかないたい部分はあります。

しかし、もともと住んでいる住人にとっては「おれたちの職が奪われる」「税金が高くなる」「治安が悪くなる」と排斥したいのが本音のようです。


これが日本なら、この排斥感はさらに強いでしょう。そもそも、日本の難民認定なんて微々たるもんですから。


では、逆に、EUの主要国を大災厄が襲って、彼らが難民になったらどうでしょう?


自分がISなら、「ちょっとおもしろそうだからやってみっか!」と思いますね。


手段はどうするかというと、ドイツ・・・はさすがにでかすぎるので、とりまギリシャあたりにしましょうか。

そこに弾道ミサイルをぶち込みまくるんですよ。


これには相当な火力が必要になるので難しいですね。


では、ソ連崩壊後に一部どこにいったかわからないとも噂される核兵器はどうでしょう。

核爆弾を3,4発国内で爆発させるわけです。風向きを計算すれば、うまく国土の大部分を汚染させることができるかもしれません。

空からウランをばらまくというのもありかもしれませんね。


難民になる前に相当数が死ぬと思いますが、生き残った人はともかく汚染地域からにげるほかないわけです。

それは、国外。


さあ、EUの同盟を同盟国は受け入れるでしょうか?


本では聖書に記されたユダヤ民族の流浪の歴史も書いていますが、ユダヤ民族というのは聖書の昔から放浪を余儀なくされてきました。

そのあげく、イスラエル建国をイギリスに囁かれ(実はイギリスの本意ではなかった)、現在の紛争にまでつながっています。

これを同じことをEU諸国の人々も味わうことになる・・・・・・


もちろん、EU諸国も歴史的に様々な民族が土地の奪い合いを繰り広げています。
そのため、混血も進んでいます。
そして移民も進み、問題になっています。

地続きの大陸だからこそ、ともいえる問題です。


さて、そんなことが起こりうるでしょうか?

ロシアのプーチンはシリアのアサド政権支持を明確にしており、空爆を開始。
アメリカがなにもできなかったところに、指導力を発揮して問題を解決して
ロシアの力を誇示しようとしています。


ロシアの独裁者は、代々、大虐殺をやってきました。
いちおうは国内ですが。。。

もうひとつ、ロシアはヨーロッパに押し出したいという野望があります。
地政学的にも、これは明確に指摘されています。

「ちょっと最近なめられてっから、ミサイルぶち込んでみっか」
と思わないとも限りません。

その時は限定核戦争が起こりかねませんが、
「あっ、ごめん、なんか暴発したみたいだけど、システムのエラーだから」
とかいってとぼけそうですよね・・プーチンさん。

ミサイルだけぶちこんで、ほかの部隊は一切動かさなければ良いのです。

動いたとしても「一部の反乱軍らしいが、政府として命令はだしていないので情報を収集中だ」
とクリミアの時と同じようにとぼければいい。


どれもこれも過去にあったことのスケールアップ版です。
起こりえないとは言えないのです。



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