2億2500年前、地球上の生物の96%が死滅した史上最悪の大絶滅--ペルム紀の大絶滅



それでも生き延びた生物があったことで、いまの地球は生物や植物など生物があふれているわけですが、一歩間違えれば死の星となっていました。



これまで5回の大絶滅があったことは、このブログのスタートのきっかけでもある「人類滅亡大全」でも一章を割いて詳しく説明しています。



よろしければぜひお読みいただければと思います。





このペルム紀の大絶滅に関する新説がこのところさかんに発表されています。



たとえばこれ






速かった、といっても6万年かかってますけどね。。。



人類がようやく何かをやり始めてから今までの期間より長いかもしれません。





人類のスケールで考えると長いですが、地質学的には瞬間なのです。



そう考えると、現在の温暖化が原因はなにであれ、ゆったりジワジワと数千年、数万年かけて進行して人類だけでなく生物を滅ぼしていくことは充分考えられます。



元のネタに戻ると、微生物が滅ぼしたというのは、微生物が吐き出したメタンガスが温暖化を招いただけでなく、多くの生物がいた海水の酸性度もかえてしまったのです。



研究によれば、海水は二酸化炭素を大量に吸収する力がありますが、それも限度を超えると海水が酸性化し、水中生物の行動をおかしくします。



さらに魚達のいつくサンゴも死滅していきます。



さらに貝類などもその殻の構成が上手く行かなくなっていったり、ところによっては魚が住めない無酸素水域も出来たりします。





こうして、食物連鎖の一端であり、多くの生物が住む海が死ぬということは、その次に大陸へ影響を及ぼしていきます。海は浜辺や磯、そして河でつながっています。





「海で突如として大量発生した「メタノサルキナ(Methanosarcina)」として知られる微生物が、大気中にメタンを噴出し、海の化学組成と地球の気候に劇的な変化を引き起こしたとの新説が導かれたという。



 MITの研究者、グレゴリー・フルニエ(Gregory Fournier)氏は、火山噴火だけでは大量絶滅がそれほど速く進行した理由を説明できないが、噴火によってニッケルが自然環境に放出され、これが微生物の繁殖を促したのかもしれない、と説明する。」



これまで、この時期にはとてつもない規模で地上にマグマが噴き出し続けたとも言われていますが、それがトリガーとなってメタンを放出する微生物が異常繁殖して輪をかけたということです。





いま、地球ではもしかすると火山噴火よりひどい規模で大量の温暖化ガスやら有機的なガスや微粒子がばらまかれています。



とすると、これらをエサにする微生物が勝ち残り、増殖し始めることは充分に考えられます。





それは、ICPPの予測には盛り込まれていない未来図です。



さて、どうなりますか--


2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)