2019/8/3 ドイツスーパーカップ ドルトムント2-0バイエルン

 

ドルトムントの優勝で幕を閉じた新シーズンの始まりを告げる試合で何が起きていたのか個人的な見解を書き連ねてみる。

 

バイエルンの配置はCFに絶対的エースのレヴァンドフスキ。ロッベン、リベリーが抜けた両翼はRWGにミュラー、LWGにコマン。中盤3枚にはチアゴ、トリッソ、ゴレツカが並び、SBはキミッヒとアラバ。フンメルスの穴にはジューレが入りボアテングとCBを組む。GKはノイアー。

 

一方のドルトムントは前2枚にパコとロイスを置き、RSHにサンチョ、LSHにゲレイロ。中盤にはヴィツェルと昨季はCBとしても活躍したヴァイグル。DFラインはRSBにピシュチェク、CBはアカンジとトプラク。LSBにはホッフェンハイムから加入したシュツル。GKは怪我のビュルキに代わりヒッツ。

 

ボール支配率66%が示すようにバイエルンが終始ボールを保持していた試合だった。

ただ保持していただけであって試合を支配していたかどうかはまた別ではあるが。

 

バイエルンの攻撃の構築配置は、後方は2+3枚の形で前方の5枚はドルトムントの2列目と3列目の間に位置する形が基本的な配置であった。

 

バイエルン主な攻撃の狙いは、184cmのレヴァンドフスキと189cmのゴレツカ、186cmのミュラーへのサイドからのボール供給であるように思われた。ミュラーが位置しているのは右サイドではあるが中に絞り、キミッヒに大外を使わせるという狙いがあったのは十分に理解ができ、また左にはコマンという1vs1に優れた古典的なWGが配置されているため、右で作り孤立させたコマンへのロングボールから質的優位な状況に持っていくことも十分に考え得る。

 

ではサイドからボールを供給するためにどう相手を動かしボールを運ぶのか。

 

パスを散らして攻撃の起点となれるチアゴからのボール供給、中盤の選手としても世界トップレベルの技術と頭脳の持ち主であるキミッヒとアラバからのボール出しが、バイエルンが攻撃を構築する上での重要な鍵となるのはもはや自明である。

 

しかしこのゲームにおいてチアゴから生まれた決定機と呼べる場面はほんの数回にとどまった。その理由はドルトムントの前2枚(パコとロイス)、時にはヴィツェルがチアゴへのパスルートの遮断を90分通して怠らなかったからである。先制点の場面にもそれが顕著に表れている。パコとロイスが中央に位置するチアゴへのパスコースを遮断したため、バイエルンはアラバに当ててからチアゴに戻しドルトムントの守備を回避しようとする。チアゴはアラバに近づいてボールを受けるも、内側からのロイスの献身的な守備により外側へ追い詰められていく。この時前方にはシュルツにマークされたコマンしかおらず、攻撃を再構築しようと後ろに戻したボールがサンチョに引っかかってしまう。ここから失点を許してしまうわけである。

 

ただし、サンチョにボールが渡った後、失点はまだ防げたようにも思える。

チアゴのミスやサンチョのドリブル、パコのシュートなどが注目されがちではあるが、前進してくるサンチョに対し、ボアテングの守備は如何なものだったのか。あまりにも軽率すぎるプレーのように思われる。アラバもトリッソも戻ってきている状況で両足を揃えてドリブラーに対峙するというのはCBとしてあるまじき行動ではないだろうか。ゴールとボールの距離を考えてももう少し我慢することもできたのではないか。

もちろんその後のサンチョのドリブルやパコのシュートは素晴らしかったが。

 

試合を通してコバチ監督が何か策を打つこともできたのではないかとも思う。たまにチアゴが下がって受ける場面も見られたがそれが監督の指示だったのかはわからない。

 

一方でバイエルンの前線の守備はヴァイグルへのパスを許し、押し下げられる場面が何度も見受けられた。ただドルトムントもシーズン前の影響もあり精彩を欠くことが多かった。

 

ただ24分のゴレツカのシュートまでいった場面は右サイドをうまく攻略したシーンや25-26分のチアゴからコマンへのロングボールからアラバのインナーラップによってチャンスを作ったシーンなどゴールの一歩手前まで近づいていた場面は特に後半に何度も見られた。最後の精度はシーズンが進んでいくにつれて上がっていくのでそれほど心配することはないようにも思える。

 

それよりも心配なのはゴレツカの個人守備戦術。

2失点目はゲレイロが前を向いた状態なのになぜ前に歩を進めたのか。

理解に苦しむ限りである。

 

このようにゴールシーンを中心とした簡単な試合総括から始めようと思っています。

 

完全に個人の見解なので異論、反論があれば是非お願いします。