ひとつ 何の取り柄も無い花 でも咲いています。
枯れはしません 雨は降るし 日差しも暑くはないから、
ある日 小鳥さんが来て 話しかけてくれました。
「あなたは、なんて名前なの?」知るはずもありません、私はただここに咲いただけ。
「あなたは、素敵な花ね。」知るわけがありません、私は自分を見れないんだから。
何も話せない私に呆れて、小鳥さんは行ってしまいました。
ごめんなさい 私には目がないもの
ごめんなさい 私には口がないもの
ひとつ 何の取り柄も無い花 ただ咲いています。
枯れる日はやってきます。私の自由はただ思いを揺らすだけ、
季節に生死を任せ、ただ根が腐るまで、私はここに咲いています。
ひとつ 何の取り柄も無い花 誰にも気づかれず ただ咲いています。