「Horse Riding」
(みらいいろ:記憶回路)
(一)
「おはよ。」
「よー。」
「おはよ。」
「んー。」
教室に入ると、フジとカイトがそれぞれ挨拶をしてきた。
だけど僕は、あまりの眠気に、気のない返事を二人に返して、自分の席に着いた。
「どうした?」
「凄ぇ眠そう。」
二人が笑いながら僕の側に来る。
「寝たの二時過ぎだった。」
「また遅いな。」
机に突っ伏したままの僕の言葉に、フジが返した。
「テレビ見てて。」
「珍しいな。」
僕の一言に、フジが物珍しそうな返事を寄越す。
「あんまテレビ見ないよな、お前。」
カイトもフジに同調してきた。
「たまたまつけたら映画やってて、気になって最後まで見ちゃった。」
「映画とか、尚更珍しい。」
カイトが笑いながら言う。
「何か、ちょっと面白くて。」
「お前が面白いってのも気になるな。」
フジが興味持つ。
「ん、眠いからとりあえず寝る。」
そう僕は言うと、顔を腕に埋める。
「授業中も寝てたら、後でノート見せてやるよ。」
「カイトはあんまり信用出来ない。」
カイトの一言に、半分寝ぼけながら僕は返した。
お前失礼だなと言うカイトの声と
、フジの笑い声、そして教室の喧騒が徐々に遠くなっていった。
「よー。」
「おはよ。」
「んー。」
教室に入ると、フジとカイトがそれぞれ挨拶をしてきた。
だけど僕は、あまりの眠気に、気のない返事を二人に返して、自分の席に着いた。
「どうした?」
「凄ぇ眠そう。」
二人が笑いながら僕の側に来る。
「寝たの二時過ぎだった。」
「また遅いな。」
机に突っ伏したままの僕の言葉に、フジが返した。
「テレビ見てて。」
「珍しいな。」
僕の一言に、フジが物珍しそうな返事を寄越す。
「あんまテレビ見ないよな、お前。」
カイトもフジに同調してきた。
「たまたまつけたら映画やってて、気になって最後まで見ちゃった。」
「映画とか、尚更珍しい。」
カイトが笑いながら言う。
「何か、ちょっと面白くて。」
「お前が面白いってのも気になるな。」
フジが興味持つ。
「ん、眠いからとりあえず寝る。」
そう僕は言うと、顔を腕に埋める。
「授業中も寝てたら、後でノート見せてやるよ。」
「カイトはあんまり信用出来ない。」
カイトの一言に、半分寝ぼけながら僕は返した。
お前失礼だなと言うカイトの声と
、フジの笑い声、そして教室の喧騒が徐々に遠くなっていった。
***
馬に乗った青年が居た。
風が吹き抜ける草原だった。
小さく、歌を口ずさみながら、青年は馬と風の中を駆け抜けた。
小さな村で、青年は育った。
仲間と一緒に、色々な事を見て、くだらない事で笑い合って、日常を過ごした。
そして、一人の少女を見かける事が好きだった。
小さな幸せを拾いながら、生きていた。
一本の電話で、その日常は終わってしまった。
青年は机の上に置いてあった銃を掴み、家を飛び出していった。
昔の仲間と一緒に、赤い軍服を着て、焼けた村に並んだ。
戦火の中でも、青年は少女の写真をずっと持っていた。
そのすり切れた写真に写る彼女は、どんな晴れた空よりも眩しく見えた。
風が吹き抜ける草原だった。
小さく、歌を口ずさみながら、青年は馬と風の中を駆け抜けた。
小さな村で、青年は育った。
仲間と一緒に、色々な事を見て、くだらない事で笑い合って、日常を過ごした。
そして、一人の少女を見かける事が好きだった。
小さな幸せを拾いながら、生きていた。
一本の電話で、その日常は終わってしまった。
青年は机の上に置いてあった銃を掴み、家を飛び出していった。
昔の仲間と一緒に、赤い軍服を着て、焼けた村に並んだ。
戦火の中でも、青年は少女の写真をずっと持っていた。
そのすり切れた写真に写る彼女は、どんな晴れた空よりも眩しく見えた。