「ドリーマーズ・ハイ」

(みらいいろ:記憶回路)


(二)

ヨウは、俺と同じ中三だった。

高い背丈に、大人びた見た目のせいで、年上だと思っていた俺は少なからず驚いた。

「俺は、カイトの方が年上だと思ってたよ。」

ヨウはそう言って笑った。

ヨウは暇さえあれば、駅前で歌っていた。

学校ではそれ程親しい友人は居ないらしく、家に居ても落ち着かない。

そんな理由から、歌い始めたと言っていた。

「一応、勉強もしてるよ。これでも受験生だからね。」

そう言って、よく苦笑いを零した。

年が明けて、いよいよ受験本番となった。

俺の志望校は、そこそこな進学校だった。

ヨウは、県内でも上の学校を目指した。

三月の頭に、俺達はそれぞれの結果を報告し合った。

無事に、二人共第一志望に合格した。