「みらいいろ‥3月11日‥」


(八)

徐々に落ち着いてきた頃、みんなが僕の部屋へと来た。

「いきなりごめんね。」

リュウが申し訳なさそうに言う。

別に良いよと僕は言うと、みんなを中に入れた。

まだ、スタジオにも行ける状態じゃないしね。

みんなは床に座り、僕はベッドに腰掛けた。

「何だか、こうして集まるの、久々な気がする。」

ぽつりと僕は呟いた。

「そうだね。ずっとバタバタしてたからね。」

リュウが言った。

僕らは久々に、たわいもない話で笑い合った。

ずっと張り詰めていた空気が、何だか切れたような気がした。

みんなの顔を見た時、僕は凄く安心した。

「ライブはさ、やっぱり中止にならざるを得ないよ。」

寂しそうにリュウが言った。

僕らは三月末に、ライブをやる予定だった。

今の状況じゃ、中止はやむを得ない。

「やっぱり、やりたかったよな。」

「久々のライブだったもんね。」

タケとヒロが、心底残念そうに言った。

「仕方ない事だけどな、やっぱりな。」

フジも残念そうだった。

電力不足で、無駄に電力を使える状態じゃない。

中止は残念だけど、その電力を、被災地の人々に届けるのが第一だった。