「みらいいろ‥3月11日‥」


(五)

テレビから流れる被害状況と警報。

いつの間にか、辺りは薄暗くなっていた。

何度も起こる余震。

僕はベッドの上で膝を抱えたまま、じっとしていた。

久々に感じた、恐怖と孤独感。

夜になるのが怖かった。

ベッドに潜り込んだまま、点けっ放しのテレビの映像を見る。

揺れる映像。

駅前で、帰れずに途方に暮れる大勢の人。

各地の震度。

そして、襲い来る津波。

その津波に流される家。

一瞬にして消える街。

何だよ、これ?

現実味の無い映像。

実感出来ない現状。

夢でも見てるのかな?

それでも、度々起こる余震に、ああ、現実なんだと、ぼんやりと思った。

僕は頭から毛布を被ると、ぎゅっと目を閉じた。