以前、入手して全く手を出していなかった山水AUD907Fextraを整備していきたいと思います。
 
現状
全体的にヤニ汚れ、電源入るけど音鳴らないという事でした。

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汚れが激しいのでヒートシンク、底板、フロントパネルは分解して取っ払い洗浄しました。
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これが意外に時間掛かりました。><
内容的にあまり面白くないので工程を順に説明してきます。
 
リレーは背面パネルを外したついでに磨いておきました。
この年代の山水って何でターミナルの下にリレーを付けるのですかね。メンテナンス性がよろしくないですね。

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因みにスピーカーA端子は良いリレーが使われていました。いたずラッコさんのところで紹介があったオンキョウのパワーアンプ同様リレーを片チャンネル当たり2接点使っている豪華仕様です。^^
 
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因みにスピーカーB端子はコストカットの為??
上の黒いモノが使用されていました。
 接点は分解できなかったのでこちらは接点グリスで磨いてインオペしました。
 
このオイルヒートポンプ式のヒートシンクはグリスが乾いていたので綺麗に洗って再塗布しました。
結構なグリスの量が使われていたようで容器の7割くらい使ってしまいました。

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ついでにパワーTR部分もグリスが乾いていたので整備していきます。
パワーTRを取り付ける絶縁体もついでに変えようと思いましたが、日本橋のパーツ屋にこのタイプのものの取り扱いが無かったのでシートから作ります。
KRELLクローンを作った時同様に切っていきます。(穴はポンチで開けました。)

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ネジ穴もぴったりでいい感じです。^^
 
そうそう、パワーTRを見たとき2SA1216と2SC2922 どこかで見た事あるような、、、と思ったらまさかのKRELLKMA50cloneを作った時に使用した石でした。
パーツ箱を覗いたら選別したときに余った在庫がありました。

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マークレビンソン、KRELLなどの整備を行っている業者さんが、純正の海外製の石は精度が悪いので大量購入して選別して使わなければならないと仰っていたので、費用を抑える為に国内で購入できてかつ熱に強い石を必死で探していたのを思い出しました。
 
決め手はエクスルーシブM5などA級で非常に発熱の多い機器にも用いられていた事でした。最後はムキになって基板製作装置まで購入してClone製作に必死になっていたあの頃が懐かしいです。
今は普通に買った方が絶対安いな(笑)と思いますが、久々に「大電力」「大発熱」みたいな過激な事もしてみたいですね。(笑)