1966年に清水で味噌会社の専務一家4人惨殺事件が起き、容疑者として逮捕され、死刑囚となりながらも冤罪を訴え続けた袴田巌さんが今月27日に再審決定により釈放。 実に48年ぶりの娑婆の空気。
当時30歳だった袴田さんは78歳になっていた。
死刑囚からの釈放は、免田事件や島田事件など以来で戦後5例目。 まだ再審なので無罪を勝ち取ったわけじゃないが…。
本当に長かった…。 捜査段階から袴田さんが疑われていた。
元ボクサーで体格が良く腕っ節が強い為、専務(柔道二段)を殺せるのは袴田さんしかいないと決めつけられていた。
連日の拷問のような取り調べで、ついに自供。 その後の裁判では一貫して無罪主張も、最高裁で死刑確定。
検察側の証拠でっち上げも酷い! 事件から1年後に現場の味噌タンクから血の付いた衣類が発見されたが、不自然なほどに生々しい。血もDNA鑑定されたが当時の精度では粗悪だった。
そもそも1年も味噌漬けにされた服ならもっと黒ずんでいるはずだ。 そして何より、サイズが袴田さんの服と全く合ってない!
味噌漬けでサイズが縮んだとか当時の検察側は主張したが…、弁護側が全く同条件で同じ材質の服を1年味噌漬けしたところ…サイズが縮むことはなかった。
その他にも凶器の小刀、脱出経路の矛盾など不自然な点は多い。
現在はDNA鑑定技術が飛躍的に進歩、再度DNA鑑定した結果、袴田さんのものと一致しないことが判明し、今回の再審決定の大きな決め手となった。
じゃあ、真犯人は別に? 事件から48年…錆び付いた建物やガードレールが年月を物語る。
手掛かりを知ってそうなのは、被害者一家で唯一生き残った当時19歳の長女。(事件時は祖父母宅に泊まっていた為、悲劇を免れた。)
ところが! 何かの因果なのか、袴田さんが釈放された翌28日に長女は67歳で亡くなられたのだ。(実は長女真犯人説も囁かれていた。)
真相は闇に葬られてしまったが、我々はこの凄惨な事件を決して風化させてはならない…。
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