孤独な道標 【第十二章】~目論見①~
【第十二章】
≪目論見①≫
K先輩から久しぶりに連絡があり、髪の毛を切りに美容室へ行った。
同時に、K先輩のところへ淳介の魔の手がかかっていないか確かめたかったのもある。
夕方だったこともあり、少し混んでいたが話をしながらK先輩に髪の毛を切ってもらった。
「ねえ、淳介はK先輩のところへ何度も来てるの?メアドもK先輩に淳介がしつこく聞いたから仕方なかったんだよね?」私は、k先輩に謝って欲しかったわけではなく、Y子のようなことさえなければいいと思っていた。
K先輩は職業柄、おしゃべりは得意だったから私の話をどう聞いていたのかはわからない。
淳介のことを警察に相談し、警告したことを話しても顔色一つ変えなかった。淳介の悪口を言っても、K先輩には関係のないことなんだと思っていた。
2時間くらいで髪の毛を切り終え、今度休みが合えば買い物でもいこうねと約束し、店を出た。
私の考えすぎだったのかもしれない・・・。K先輩に限ってまで、しかも旦那さんがいる身にも関わらず、淳介となんて・・・。
私は、最寄りの駅に歩く途中、みるきーに電話をかけた。
「いま、髪の毛切り終わって駅に向かってるよ。」
「先輩のこと、どうだった?」
「うん、なんか私の考えすぎだったかも。K先輩は、どちらの意見も聞く中立の立場なんだと思うな。」
「そっか、それならいいんだけど。なんか、胸騒ぎがする。」
「大丈夫だよ^^私、駅ビルの中のトイレに行ってから電車乗るよ!」私は、こうみるきーに話をしていた瞬間、横断歩道の反対側車線に淳介が腕組みをし、笑顔で立っていた。
私はみるきーに電話口で「オンゲーがいる(◎o◎)!」
「え?なんでいつも僕がいない時にみるくの前に現れるんだろう。トイレなんていいからそのまま電車に乗りな!」
「でも・・・もれそうだし・・・大丈夫。駅ビルの中のトイレだから!」
淳介がこの場所にいるということは、K先輩から聞いたとしか考えられなかった。中立の立場だなんて・・・K先輩を信用し、いろんな愚痴やら警察の捜査状況やらをベラベラしゃべってしまったことを後悔した。
淳介のことを知る人のことは、もう誰も信用できない。
横断歩道を渡ると、「おかえり。髪型似合ってるぞ。これから、飯でもいかないか?」
私は無視をしながら駅ビルに向かって歩き始めた。それでも、淳介は金魚のふんのようにぴったりとくっついて私の傍を離れなかった。
「なあ、今日プレゼントもってきてるんだ。受け取ってくれよ。」
「はあ?誰に言ってるの?K先輩にお礼の印にでもあげれば?」私はいい加減頭にきた。
「なんだ、みるくK先輩に妬いてるのか?」淳介は私の頭を撫でながらニヤニヤ笑っていた。
駅ビルに入り、2階のトイレに駆け込んだ。駅ビルの中のトイレはある程度は人の出入りはあったし、いざとなったら駅ビルの中で大声出してやればいいわと思っていた。