孤独な道標 【第十一章】~雑魚と下女⑪~
【第十一章】
≪雑魚と下女⑪≫
新しいブログを作った後、みるくのブログへ1度だけペタをした。さっそく雑魚のブログで新しいブログのURLが貼られている。ご丁寧に紹介してくれなくても結構だ。
雑魚に付き合っている程、俺も暇じゃない。ヤツのブログは無視することにした。
今度はブログを使って、俺に賛同し協力してくれる人間を探すのだ。
タイトル:束縛について
『今日は「束縛」について書こうと思う。
僕はいつでも彼女を一番に優先し、彼女が不快に思うことや、彼女が望まないことは極力さけてきた。
が、今の彼女の彼はどうやら彼女を束縛しているようだ。
束縛ならまだカワイイほうかもしれない。
ほぼ監禁に近い。
彼女は彼が怖くてなかなか言い出せないでいる。
携帯のチェック、待ち伏せ、性の強要、挙句の果てには彼女の家に土足で入り、
居候し彼女を家政婦としか思ってないようだ。
こんな世の中・・・あってはならない。
彼女を守りたいけど、彼女を救い出したいけど、いい方法がない。
誰か・・・良き知恵を。
みるくがよくペタをしているブログを徹底的に見ていくと、何人かと親しくしている人物がいることがわかった。
まずはこいつらに協力を求めるプチメールを送信した。誰かがきっと協力してくれるはずだ。バカな輩がな。
久しぶりにみるくを会社前で待ち伏せた。しかし、声はかけなかった。みるくも気が付いていない。
タイトル:かわいいなぁ
『彼女を仕事帰りに偶然みかけた
ほんとかわいいなあ
何度声をかけようかと思ったが俺には勇気がなくてできなかった
今日の疲れが一気に吹っ飛んだよ
これも運命の赤い糸のおかげだな』
声をかけ警察に通報されると面倒だ。本当は少し話したかったが、しばらくは我慢だ。みるくをそっと見送り、そうそうに帰宅した。
今月から毎週木曜日はドラマを見ると決めていた。ドラマはあまり興味がなかったが、このドラマは今の俺とリンクするものがありそうだった。
「ラストフレンズ」
美知留と宗佑が俺とみるくのようだ。宗佑もそれなりにイケメンだからな。ま、俺に比べれば大したことはないがね。
とりあえず、ブログには今考えていることを綴ることで、雑魚を揺さぶり、みるくに恐怖を与えるのが今俺の出来ることと決めた。