『落語魅捨理ミステリ全集 坊主の愉しみ』
山口 雅也、講談社文庫、2021年
「品川心中」「花見の仇討」「あたま山」「時そば」「らくだ」「ろくろ首」など、お馴染みの演目に、さらに密室や人間消失事件が出現する。
名作古典落語をベースにした江戸噺7編を収録。
あらすじ全然書けないっス笑
古典落語をベースにして、さらにミステリーっぽい展開を加えたり、ほかの落語が入り込んだり、なかなか楽しい一冊ではあります。
本書を読みながら元の落語を調べたりして、勉強にもなりました。落語って今でいう漫談や一人コントみたいなものですよね。バカリズムさんがやってるネタも落語みたいなものですもんね。一人で何役も演じて、オチもしっかりあり。
本作も、落語なので舞台は江戸時代なのに、ときどきメタ的要素もぶち込んできたり、私のように元の噺を知らなくても楽しめると思いますよ。