『教科書では絶対教えない偉人たちの日本史』 | えにーの読書感想文

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読んだ本の説明や感想なんかを書いていきます。主にミステリーや歴史・皇室関係についてが多いと思います。
未読の本の内容を確認する際にも参考になれば幸いです。


​『教科書では絶対教えない偉人たちの日本史』
倉山 満、ビジネス社、2021年




「日本人のための、理想的な歴史教科書」として最初に学ぶべき国史として日本をつくり、救った28名を解説しています。

神武天皇、ヤマトタケル、仁徳天皇、聖徳太子、天智天皇、藤原不比等、空海、紫式部、平清盛、源頼朝、北条政子、日蓮、足利尊氏、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、本居宣長、後桜町天皇、大久保利通、伊藤博文、桂太郎、石橋湛山、昭和天皇などなど、錚々たるメンバーです。



日本で最初に時計を始めたとされる(6/10時の記念日)天智天皇。遣唐使として派遣され、真言宗の修行20年分を2年で修めた万能の文化人・空海。ヨーロッパでは16世紀初頭でも読み書きできる割合は5%以下だったのに、11世紀頃に長編小説を仕上げた紫式部。



天皇の権威と分離させた、権力を行使する征夷大将軍という「革命なき革命」、世界史の奇跡を成し遂げた源頼朝。新たな宮家「閑院宮」をつくり皇統断絶の危機を救った新井白石。皇統保守に人生のすべてを捧げられた最後の女帝・後桜町天皇。



そして織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のリレー。近代日本を作り上げた大久保利通、伊藤博文など、一人一人詳細な伝記となっています。

我が国の良いところも悪いところも知れて、それでもこの国に生まれて良かったと思える内容でしたね。先人たちの苦労が偲ばれる一冊です。