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ここが変だよお葬式

お葬式に関する情報を調べてみた感想を気が向いた時に更新します。

前回、葬儀価格が高いと仰る方々へ物申す形になってしまったので、今度は葬祭業界の方々へ。

単刀直入に「何故その価格なのか」納得してもらうための努力が足りない、または努力の仕方が間違っていませんか?

掃除機であれば吸引力が、化粧品であれば色や使い易さなど、前回「高い商品」の一例として挙げたものには必ず「売り」があります。

では葬儀では何を「売り」にしてますか?

24時間対応や規模に応じたサービスの提供などはどこの業者も一緒です。

そう、比較した時に「ここがいいっ!」と思わせるだけの「競合優位性」がありません。

「こんなにたくさんの斎場から選択できます」
まるで不動産仲介業者のような利便性を謳ったWebサイトもありますが、これは「当たり前」であり「売り」にはなりません。

「心のこもった葬儀をお手伝いします」
こんなキャッチコピーがどこの業者にもありますが、「カラーが断然キレイ!」と謳っている印刷機の宣伝と変わりません。

※後日投稿しようと思いますが、そもそも葬儀は宗教儀式です。
※それを悪戯に弄りまわして「心のこもった」も何もありません。

結果、葬祭業界の土俵は完全に価格勝負になっていますね。
だから異業種参入によって市場が荒れていく。

前回、「7万円の棺の原価が7千円」と謳った仲介業者は消費者のことをとても理解(分析)していると思います。
「入口」で我々消費者が求めていたのは「たくさんの斎場の選択肢」でもなければ「心のこもった葬儀のお手伝い」でもなく、「明瞭な価格設定」だったのです。
※業者による「心のこもり方」に違いを見いだせないという意味です。

そしてこの仲介業者はサービス提供開始から2~3年で年間受注件数を10,000件以上にしました。
大手葬儀社でも年間の受注件数は数千件です。異業種によって簡単に市場を掴まれてしまったのです。
何十年もその業界を担ってきた方々は、今まで何をしていたのでしょう?

先の仲介業者は「明瞭な価格設定」を行い、そして葬儀サービス自体は本来の葬祭業者が行っています。しかも仲介業者への「手数料」を支払って。
裏を返せば、その「価格設定」でサービスを提供することが出来たし、その「手数料」以上の利益確保が出来ていたはず。

まぁ、コロンブスの卵と言われればそれまでなのですが、ちょっと不甲斐ない。

新規参入してきた異業種によって葬儀サービスの平均価格は無理やり引き下げられ、結果「安かろう悪かろう」が目立ってきています。
ですが、消費者にとっては「仲介業者」も「本来の葬儀社」も関係ありません。嫌な想いをしたとすれば、それは全て「葬祭業界」への反発として返ってきます。

一旦引き下げられてしまった価格は、簡単には戻せません。
さて、葬祭業界の方々は今後、何を「売り」にして業界を守っていきますか?