エンディングノートと家族信託の関係 | エンディングノート普及研修センター スタッフブログ

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エンディングノートにかかわる情報を、日々提供して参ります。

エンディングノートと家族信託の関係について、今回は考えてみたいと思います。
 
エンディングノートについては、皆様もよくお分かりいただけているかと思いますが、同じくらい、相続の面で今、注目を集めているのが「家族信託」です。
 
父親から息子さんへと、財産が渡されるときには「財産が相続される」という形と通常なるものと思いますが、これを亡くなったときではなく、亡くなる前にご家族のうちで「信託」を行い、財産の受け渡しをスムーズに進められるようにと、いま、「家族信託」のご相談が増えてきているのです。
 
例を挙げると…
父親所有のお家を、長男に信託し、長男は父親の自宅を管理する。
そして父親がその自宅に住み続ける。
 
そのような形で、財産の信託を受け、受託者は管理のみを請負い、また、所有権も受託者へ移転しますので、いわゆる相続税や贈与税なども必要としなくなります。
 
これらの信託にかかる契約は、エンディングノートに記載しても、まとめられるものではありませんが、家族信託の場合には、【相続における財産承継の順番づけが可能になる】という点がございますので、どのような希望をもって、臨まれるのかなどを整理するには、エンディングノートも大きな役目を果たします。
 
終活を考えて参りますと、現状を把握するという意味でも「エンディングノートの活用」と、生前から財産を整理し、より希望にかなう形で、相続を進める「家族信託の活用」は、今後、両者ともさらに注目を集めていくことでしょう。
 
家族信託を行うと、所有権が移転される等の理由から、高齢のご家族の詐欺被害等の防止策としても注目されていますので、終活をお考えの方は、エンディングノートをよりよく活用頂く意味でも、「家族信託」をお調べになられてはいかがでしょうか。