高校卒業間近の頃、

邦楽から洋楽へ興味が移行した。


でも、いざ曲を作ると

ばりばりのフォークソングになってしまう。

このジレンマには長く苦戦した。


循環コードから抜け出せないのだ。


A で始めてみる。

すると次はどうしても F♯m

がんばっても Bm にしか行けない。 

どうやったってD に進んで

また A に戻るメロディなんて

出て来やしない。

あいや、その前に

A のままで 4小節も引っ張るなんて

無理、無理、無理!


3コードで曲作るなんて

外人はなんて大雑把なんだ!

本気でそう思った。


しかし、やがてもっと驚くときが来る。


ストーンズがテンプテーションズをカバーした

just my imagination が大好きになって

ある日、弾いてみた。


キーは A だ。


まあ3コードだろうと思って D に行く。

そしてAに戻って、あれ、また D か。

なかなか E に行かないな。

さあサビだ。今度こそ E だろう。

あれ、違う!A のまま!

そしてまた D ! ん? え?

結局この曲は A と D の2コードだった。

嘘やろー!メロディの起伏は結構あるのに!

2コード!


その時

初めてコードは後から

ついてくるものだと知った。


まず歌ありき。


当たり前のようで

結構今でも見失う。